この記事では、コンテンツSEOで成果を最短で出すためのキーワード選定のやり方を解説します。
「どのキーワードが自分のウェブサイトにとって最適かわからない」「良いコンテンツを作っているのに、お問い合わせや申し込みの成果に繋がらない…」、とお悩みの方はぜひチェックしてくださいね!
・SEOキーワード選定のやり方を知りたい人
・ブログやサイトを運営している人
・キーワード選定が自然にできるようになって成果に繋げたい人
SEOにおけるキーワードの重要性
SEOキーワードは、検索エンジンでウェブサイトを見つけやすくするための核となる要素。ここでは、キーワードがなぜSEOにおいて重要な役割を担っているのかを解説します。
そもそもキーワード選定とは
キーワード選定とは、ウェブサイトやブログなどのオウンドメディアにおいて「どのページで何の話題やキーワードを中心に取り上げるのか」を決めるプロセスのことを指します。
簡単に言うと、自社のウェブサイトに興味を持ちそうな人を想定し、その人たちが使う言葉や問題点を理解して、それに合わせたコンテンツを準備する作業のこと。
効果的に対策すべきキーワードを選択できると、より多くの人にサイトを訪れてもらい、最終的には商品やサービスの利用(コンバージョン)に繋げる道筋をつけることが可能です。
キーワードは検索エンジンとユーザーの橋渡し役
キーワードは、「インターネットで情報を探している人」と「その情報を提供するウェブサイト」を繋ぐ重要な役割。ユーザーが検索する言葉は、その人が何を知りたいのかを示す手がかりで、検索エンジンはこれを基に関連するウェブページを表示します。
例えば、「電話占い 復縁」と検索した場合、このキーワードに関連するウェブサイトやページが優先的に表示されます。つまり、ウェブサイトが「電話占い 復縁」のキーワードを適切に使用していればいるほど、検索結果で上位に表示される可能性が高くなると言うこと。
また、キーワードはただの単語の羅列ではなく、ユーザーの意図やニーズを理解するためのツールでもあります。例えば、同じ「電話占い」という言葉でも、「電話占い 復縁」と「電話占い ランキング」では求められる情報が異なりますよね。
このようにキーワードを通じて、ユーザーの求める具体的な内容を理解し、それに応じた情報を提供することがウェブサイトにとって非常に重要です。
SEOキーワードの選定は、ウェブサイトと訪問者を効果的に繋げる鍵。キーワードがSEO戦略で欠かせない大きな理由!
コンテンツSEOの大まかな流れ
コンテンツSEOのプロセスは、最初のステップ「キーワード選定」がかなり重要。キーワード選定でミスをしてしまうと、それに続く全ての工程で望む成果を得られず、無駄になってしまいます。
キーワード選定を正しく行うことで、後の「戦術」「実行」の工程が効果的に進みます。その結果、集客や売り上げUPなど、望む成果を得ることができますよ。
SEO対策でキーワード選定をするメリット・デメリット
キーワード選定を正しく行うことでウェブサイトの効果を高めることができますが、間違った選定は逆効果にもなります。ここでは、キーワード選定のメリット・デメリットを解説します。
メリット
ターゲットとなるユーザーからのアクセスを増やせる
適切なキーワードを選定することで、自社のターゲットとなるユーザーからのアクセスを増やせます。
ユーザーがよく使用する検索語を理解して適切なキーワードを選ぶことで、そのキーワードで検索するユーザーがサイトに誘導されやすくなり、結果的にターゲット層からの訪問者が増加します。
検索意図と自社の提供する内容がマッチすることで、自然とターゲットとするユーザーのサイト訪問がUP!
ユーザーニーズの把握と訪問者の満足度向上
キーワード選定のプロセスを通じて、ユーザーのニーズや関心事をより深く理解することができます。
ユーザーが関心を持ちそうな内容や答えを求めている質問に対して、適切な情報を提供することでサイトに訪れた訪問者の満足度もUP。リピート訪問やサイトでの長時間滞在にも繋がります。
適切なキーワード選定で、ユーザーの関心や問題点に応えることで、サイトの訪問者満足度を高められる!
サイト全体のコンテンツ戦略を立てる上での基盤になる
適切なキーワードを選ぶことは、ウェブサイトを作る際の方向性を定めてコンテンツ戦略を立てる土台となります。
キーワードに沿った一貫したコンテンツを提供することで、検索エンジンはサイトの専門性を認識しやすくなり、検索結果で上位表示される可能性も高まります。
キーワード選定は単にSEOのためだけでなく、ユーザー体験を向上させるための戦略的なアプローチ。訪問者が求める情報を効率的に提供できるようになる!
自社の強みを活かせる領域を見つけられる
キーワード選定のプロセスを通じて、自社の強みを最大限に活かせる市場や領域を見つけ出せます。
まずは、「自社の製品やサービスがどのような点で優れているのか」「どのニーズに応えられるのか」を把握し、それに基づいたキーワードを選定。競合他社との差別化ポイントを明確にし、自社の独自性を打ち出せるキーワードを見つけることで、効果的なSEO戦略を立てられます。
キーワード選定で競合との差別化を図りつつ、効率的なマーケティング戦略を展開できる!
デメリット
効果が出るまで時間がかかる
適切なキーワードを選定をして、それに基づいたコンテンツ作成や最適化を行っても、SEOの効果が目に見えて表れるまでには数ヶ月から1年以上かかることがあります。
短期間での成果を期待している場合や期間限定のキャンペーンなどには不向きな面があります。
SEO対策は、地道に良質なコンテンツを作り続ける必要があり、継続的な労力と時間の投資が求められる!
Googleのアルゴリズムアップデートによる順位下降のリスク
Googleは定期的に検索アルゴリズムをアップデートしており、これによってサイトの評価方法が変更される可能性があります。
そのため、これまで上位表示されていたキーワードの順位が突然下がってしまい、サイトへのアクセス数が減少するリスクがあります。
アルゴリズムの変更によって順位が左右されるため、常に最新のSEO動向に注意を払い適応していく必要がある!
SEOキーワードの種類と特徴
SEOキーワードは、月間で検索されている回数によって「ビッグキーワード」「ミドルキーワード」「ロングテールキーワード」の3つに分類されます。「電話占い」を例に、キーワードの種類と特徴を挙げました。
種類 | 月間検索数(ボリューム) | キーワード例 |
ビッグ キーワード | 10,000回以上 | 「電話占い」 |
ミドル キーワード | 1,000〜10,000回 | 「電話占い おすすめ」 「電話占い ランキング」 |
ロング テールキーワード | 100〜1,000回 | 「電話占い 四柱推命」 「電話占い 当たる 霊能者」 |
以下でそれぞれの特徴を詳しく解説していきます。
ビッグキーワード
ビッグキーワードは、月間検索ボリュームが10,000回以上の非常に多い一般的なキーワード。特徴は以下の通りです。
・検索ボリュームが大きく、多くのユーザーに露出できる可能性がある
・競合が多く、上位表示が難しい
・検索意図が広範囲にわたるため、ユーザーのニーズを特定しにくい
例えば、「電話占い」がビッグキーワードに該当します。ビッグキーワードは多くのユーザーに露出できる反面競争が激しいため、新規サイトや中小規模のサイトでは上位表示を狙うのが困難です。
ミドルキーワード
ミドルキーワードは、月間検索ボリュームが1,000〜10,000回のビッグキーワードとロングテールキーワードの中間に位置するキーワードのこと。特徴は以下の通りです。
・適度な検索ボリュームがあり、ある程度のユーザー層にリーチできる
・ビッグキーワードに比べて競合が少なく、上位表示の可能性が高い
・ユーザーの検索意図がある程度絞られている
例えば、「電話占い おすすめ」「電話占い ランキング」などがミドルキーワードに該当します。中小規模のサイトでも十分に狙える範囲のキーワードです。
ロングテールキーワード
ロングテールキーワードは、月間検索ボリュームが100〜1,000回と少ないものの、具体的な検索意図を持つユーザーが使用するキーワード。特徴は以下の通りです。
・検索ボリュームは小さいが、ユーザーの検索意図が明確
・競合が少なく、比較的容易に上位表示を狙える
・コンバージョン率が高い傾向にある
例えば、「電話占い 四柱推命」「電話占い 当たる 霊能者」などがロングテールキーワードに該当します。
ロングテールキーワードは、個々の検索ボリュームは小さいものの、全体としては検索の大部分を占めています。そのため、複数のロングテールキーワードを組み合わせて対策することで、効果的なSEO戦略を展開できます。また、中小規模のサイトや新規サイトにとって、効果的なSEO戦略を立てる上で重要なキーワードです。
キーワード選定でよくある5つの失敗
SEO対策におけるキーワード選定は、オウンドメディアの運用の成功を左右する重要な要素。しかし、多くの人が陥りやすい失敗があります。ここでは、キーワード選定をする際によくある5つの失敗とその解決策を紹介します。
感覚でキーワードを選んでいる
キーワード選定で多くの人が陥りがちな失敗は、自分の直感や感覚だけでキーワードを選んでしまうこと。
データに基づかないキーワード選定は、実際のユーザーの検索行動とズレて重要なキーワードを見逃してしまうリスクがあります。キーワードを感覚で選んでしまっている人は、以下のデータを活用してみてください。
- キーワードプランナーの利用
ラッコキーワードや他のSEOツールなどを使って、実際の検索ボリュームやトレンドをデータで確認 - アナリティクスデータの分析
実際にサイトに訪れているユーザーがどのような検索キーワードを使っているのかを分析。ユーザーのニーズに合わせたキーワードを選ぶ
このように客観的なデータを活用することで、感覚だけに頼るリスクを避け、効果的なSEO対策を行うことができます。
キーワードと獲得すべきページが一致していない
次によくある失敗が、選定したキーワードと獲得したい(上位表示させたい)ページの内容が一致していないケース。例えば、サービスページで狙おうとしているのに記事型のページで狙ってしまっているなどです。
ユーザーが期待する情報と実際に提供されているコンテンツの内容にズレがあると、ユーザーがサイトを離れる原因になります(直帰率の上昇)。そうなると、Googleの検索アルゴリズムによる評価も低くなる可能性もあります。
獲得したいページと選定したキーワードがズレてしまっている時は、以下のように対策するのがおすすめです。
- 適切なランディングページを設定
各キーワードに最も適したページをランディングページとして設定。ユーザーが求める情報へ直接導くことができる - コンテンツがキーワードの検索意図に合致しているか確認
選定したキーワードがページの内容と一致しているかを常に確認し、必要があれば内容を修正。ユーザーの検索意図とページの内容が合致するようにし、ユーザー満足度を上げる。
上記のアプローチによって、ユーザーが求める内容を正確に提供でき、サイトの評価を高めることができます。
CVから遠すぎるキーワードで対策している
トラフィック(アクセス数)の増加に焦点を当てすぎてしまった結果、訪問者数はあっても実際の売上やコンバージョン(CV)に繋がりにくいキーワードを選んでしまっていることもよくある失敗例です。
「訪問者数は増えたけどビジネスの目標達成ができていない」、と言う方は、実際のビジネス成果に貢献するキーワード戦略を展開することが重要です。
- ファネルに沿ったキーワード選定
ユーザーが購入や問い合わせなどのアクションを取る過程(ファネル)を意識して、各段階に適したキーワードを選定する。ただの訪問者ではなく、実際に行動を起こす潜在顧客を引きつけることを狙う。 - 商品名や特徴を反映したキーワードの活用
製品名やサービスの特徴など、CVに直結する可能性の高いキーワードを積極的に取り入れることで、購買意欲の高いユーザーをターゲットにすることが可能。
上記のアプローチによって、ただ多くの訪問者を引き寄せるだけでなく、実際に行動を起こす潜在顧客を引きつけることができます。
競合が強すぎるキーワードで対策している
キーワード選定でよくある失敗として、大手企業や有名サイトが上位を独占しているような競争の激しいキーワードを狙うことが挙げられます。
「努力はしているけどなかなか上位にランクインできない」、と言う方は、競争の少ないキーワードに焦点を当ててみてください。SEOの効果を最大化し無駄なリソースを防ぐことができます。
- 自社のサイト力や業界での立ち位置を客観的に分析
自社のウェブサイトの強みや業界内での立ち位置を客観的に評価し、どのレベルの競争に参加できるかを判断する。 - 競合分析を行い、勝算のあるキーワードを見つける
他社と比較して自社が優位に立てる可能性のあるキーワードを特定する。 - ロングテールキーワードの活用
競争が少ないニッチな領域を狙う。ロングテールキーワードは検索頻度は低いものの、具体的でターゲットを絞り込んだユーザーを引き付けることができ、コンバージョン率を高められる。
競合が強すぎる市場では、より具体的で競争の少ないキーワードに焦点を当てるのがポイントです。
検索ボリュームが少なすぎるキーワードで対策している
上記とは逆で、競合を避けるあまり検索ボリュームが極端に少ないキーワードばかりを選んでしまうケースもあります。
「検索結果の上位に表示されている割にはサイトへの訪問者数が少ない」、とビジネスインパクトの小ささを感じている方は、以下のアプローチを取るのがおすすめです。
- 検索ボリュームと競合の強さのバランスを考慮してキーワードを選定
検索ボリュームがある程度あり、かつ競争がそれほど激しくないキーワードを選ぶことで、適度な訪問者数と上位表示のバランスを取れる。 - ロングテールキーワードの組み合わせ
複数のロングテールキーワード(具体的で競争の少ないキーワード)を組み合わせて、総合的なトラフィックを増やす戦略を立てる。より多くのニッチな市場をカバーすることが可能。
これらのアプローチを取り入れることで、検索ボリュームが少ない問題を克服し、より効果的なSEO対策を実施することができます。
SEOキーワード選定におすすめのツール3選
コンテンツSEOで成果を出すためには、適切なキーワード選定が不可欠です。ここでは、キーワード選定に役立つ3つのツールを紹介します。
ラッコキーワード
ラッコキーワードは、日本語に特化したツール。無料版でも基本的な機能が利用できるため、SEO初心者や予算の限られた人、ブログ運営者や小規模ウェブサイトの管理者におすすめです。
メリット
・日本語に特化したキーワード提案ツール
・直感的な操作性で初心者でも使いやすい
・Google検索のオートコンプリート機能を活用して関連キーワードを素早く抽出できる
・無料から利用でき、月額440円、990円のプランがある
・有料プランでは検索ボリュームの確認や詳細な分析が可能
デメリット
・無料版では機能が限定的
・検索ボリュームの取得回数に上限がある
・海外向けのキーワード調査には不向き
Ubersuggest(ウーバーサジェスト)
Ubersuggest(ウーバーサジェスト)は、無料版と有料版があり、多言語にも対応しているため国内外のキーワード調査が可能。競合分析や中級者向けの機能も装備されているため、より戦略的なSEO対策を行いたい人におすすめです。
メリット
・無料版でも基本的な機能が利用できる
・キーワードの検索ボリューム、難易度、CPCなどの詳細情報を提供
・競合分析機能がある
・多言語対応で海外向けのキーワード調査も可能
デメリット
・データの更新頻度が他のツールに比べてやや遅い
・一部の高度な機能は有料版でのみ利用可能
Ahrefs(エイチレフス)
Ahrefs(エイチレフス)は、業界でも高い評価を受けている総合的なSEOツール。キーワード調査機能が充実しており、競合分析や backlink分析など、多角的な視点からキーワード選定をサポートします。
ただし、完全有料で価格も比較的高いため、SEOに本格的に取り組む上級者や、大規模なウェブサイト運営者、SEOに高い予算をかけられる企業などにおすすめです。
メリット
・キーワード調査、競合分析、バックリンク分析など総合的なSEO分析が可能
・大規模なデータベースを持ち、信頼性の高い情報を提供
・定期的なアップデートで最新のSEOトレンドに対応
デメリット
・完全有料ツールで、価格が比較的高い(安いプランで月19,900円〜)
・機能が多すぎて初心者には扱いづらい面がある
・日本語サポートが限定的
Nobilista(ノビリスタ)
Nobilistaは、クラウド型の検索順位チェックツール。毎日自動で検索順位を計測し、レポートを生成してくれるのが特徴です。また、競合サイトの順位も同時に測定できる機能もあります。
定期的に検索順位をチェックしたい人や競合分析を重視する中小規模のウェブサイト運営者やSEO担当者におすすめのツールです。
メリット
・月単位で契約可能
・導入が簡単で使いやすい
・毎日自動で検索順位を計測し、レポートを生成
・クラウド型なのでOS・デバイスに依存しない
デメリット
・他のツールと比べて機能が限定的(主に検索順位チェックに特化)
・キーワード数に制限があり、大規模なプロジェクトには不向き
・海外向けのキーワード調査には不向き
SEOキーワード選定の進め方6ステップ
コンテンツSEOの戦略部分になる「キーワード選定」の進め方を詳しく解説していきます。そもそもここのキーワード選定が間違っていたら、会社の投資や時間とお金を無駄にしてしまうので、ぜひチェックしてください。
自社分析と競合分析
キーワード選定をする前にまず、自社の強みや提供する製品・サービスを深く理解することから始めます。
・自社の競合優位性、顧客ターゲット、会社のブランドなどを総合的に判断
・事業インパクトの大きいキーワードを選定していく
「事業の中でもどこだったら勝てるのか」「どこだったら独自性があるのかを整理」して、戦略を立てていきます。
キーワードジャーニーの設計
キーワードジャーニーとは、潜在層と言われる見込み顧客から優良顧客になるまでのプロセスを捉えたもの。上記は「電話占い」のキーワードでそれぞれのプロセスを考えたものです。
ユーザーのフェーズ「興味関心」「比較検討」「行動」は、CVまでの距離が近い人達。まずはここで100〜200記事作って対策をしていきます。電話占いに既に興味を持っている人や実際にやっている人が「もっと電話占いのことを知りたいな」、という記事を作るのがポイントです。
ユーザーのフェーズ「認知」は、潜在的でCVから一番遠いユーザー。恋愛の悩みがある人など、電話占いをまだ利用していない人へ向けて記事を作り、最後のCTAで電話占いの記事に内部リンクで繋げる対策をしていきます。優先順位としては、CVまでの距離が遠いので低めです。
キーワードジャーニーを設計する目的・理由
プロセスごとのユーザーの悩みや課題、行動を図式化した「キーワードジャーニー」を設計する目的や理由としては、以下の通りです。
・ユーザーがどのような段階で何を検索するか全体像を把握する
・メディアの中で各記事の役割や立ち位置を理解する
・キーワードの優先順位をつける際に利用する
・CVの導線作りの際に利用する
ユーザーの検索行動を想定してキーワードジャーニーを設計することで、「どのキーワードから対策していくべきか」各記事の役割や立ち位置を理解しながら対策していけます。
関連するキーワードを洗い出す
キーワードジャーニーの設計ができたら、「ラッコキーワード」「Ubersuggest(ウーバーサジェスト)」「Ahrefs(エイチレフス)」のツールを利用し、対策すべきキーワードの洗い出しを行なっていきます。複数のツールを使うことで、網羅的にキーワードを洗い出すことが可能です。
この段階では、ある程度の量を担保するために各ツールで出した全てのキーワードを集積するのがポイント。注力したい「主要キーワード」と関連性の高い「派生キーワード」を幅広く収集していきます。
以下でそれぞれのツールを使った、キーワードの洗い出し方の具体的な手順を紹介します。
ラッコキーワードの洗い出し方
ラッコキーワードでは、検索エンジンのサジェストや共起語、類義語などの関連するキーワードを抽出できます。具体的には以下のステップを実行します。
Ubersuggest(ウーバーサジェスト)の洗い出し方
ウーバーサジェストは、ラッコキーワードよりもさらに分析の制度が高いです。検索バーに目的のキーワードを入力するだけで、検索ボリューム、競合状況、関連キーワードなどの重要なデータが得られますよ。
具体的には以下のステップを実行します。
Ahrefs(エイチレフス)のキーワードの洗い出し方①
エイチレフスは、定期的なアップデートで最新のSEOトレンドに対応しているのが特徴。大規模なデーターベースも持っているので、より精度の高いキーワードを洗い出せます。
目的のキーワードを洗い出す具体的なステップは以下の通りです。
Ahrefs(エイチレフス)のキーワードの洗い出し方②コンテンツギャップ
「コンテンツギャップ」を利用すると、競合サイトが作成しているコンテンツと自社が作成しているコンテンツを比較できます。
競合サイトが獲得しているキーワードから、自社が作成していない未開拓のコンテンツを発見でき、より効果的なSEO戦略を立てられますよ。
具体的には以下のステップを実行します。
洗い出したキーワードを1つのシートに集積し、精査する
それぞれのツールでキーワードを洗い出せたら、「キーワードの重複の削除」「対策する必要のないキーワードは省く」の作業を行なっていきます。キーワードの重複はUNIQUE関数で取り出すと、ミスも防げて業務効率もUPできますよ!
1つのシートにキーワードを集積できたら、次は絞っていく作業。洗い出したキーワードの中から対策できそうなものを選び出します。
自社メディアで対策すべきかどうかは、以下の観点でチェックしてみてくださいね。
- 上位記事のドメインの強さ、サイトの種類、ページの内容
- キーワードの特性(CVから遠い or 近い)
- キーワードジャーニーから外れていないか
- 他社サービスなどの固有名詞が含まれていないか
- 上位記事が「官公庁系」「ニュース記事」「大手サイト」で埋まっていないか
基本的には「キーワード」「SERPs(検索結果)」を見て判断していきますが、慣れるまでは感覚を養うために記事の内容も目視で確認していきましょう。
具体的には以下のステップを実行します。
キーワードをグルーピングしてニーズを理解する
対策すべきキーワードが見つかったらグルーピングをしていきます。グルーピングとは、キーワードのカテゴリやニーズごとに分類していくこと。全て手作業だとグルーピングしていくと時間がかかるので、AIを活用して工数を省きつつ、最終的には目を通してチェックしていきましょう。
今回の電話占いのキーワードの場合「恋愛」「復縁」「占いの種類・方法」「無料・料金関係」などで分けられます。
このようにキーワードをグループ化することで、「コンテンツ作成を効率的に行える」「訪問者が求める情報を効果的に提供でき、満足度を高められる」などのメリットがありますよ。
また、同じグループに含まれるキーワードなら1つの記事でカバーすることもできます。今回の場合、「占いの種類・方法」に関するキーワードは1つの記事で網羅的に伝えられそうです。
なぜなら、「占いの種類・方法」について知りたいユーザーは、霊視やタロット、四柱推命など種類に関するあらゆる情報を探していると考えられるから。
電話占いの種類・方法について網羅的な記事を作成することで、ユーザーの検索意図を広くカバーできる有益な記事になり、検索エンジンからの評価も期待できます。
優先順位をつけて対策するキーワードを選定する
最後に、検索キーワードごとに優先順位をつけて対策するキーワードを決めていきます。事前に設計したキーワードジャーニーと実際の検索結果をもとにユーザーのフェーズを付け、費用対効果の高いものから取り組んでいきます。
具体的には以下のステップを実行します。
- コンバージョン(購入や見込み客獲得)への繋がりやすさ
- 検索ボリューム
- 自社の強みを活かせる領域かどうか
- 競合の多さ、激しさ
- 既存コンテンツがある場合は、現時点での検索結果順位
効果的なSEOキーワードの入れ方と注意点
SEOキーワードを効果的に活用することは、検索エンジン最適化において非常に重要です。しかし、単にキーワードを詰め込むだけでは逆効果になる可能性があります。
ここでは、効果的なSEOキーワードの入れ方と、その際の注意点について解説します。
見出しにSEOキーワードを入れる
見出しにSEOキーワードを含めることは、検索エンジンに伝わりやすく、ユーザーの目にも留まりやすくなります。見出しのSEOキーワードの入れ方は以下の通りです。
・h1タグ
主キーワードを入れる
・h2、h3タグ
関連キーワードを適切に配置する。(見出しの自然さを損なわないよう、無理にキーワードを詰め込まない)
・+αで興味性を入れる
「プロ直伝」「◯◯必見」など、タイトルがキャッチーかどうかでCTR(クリック率)が2倍以上変わることもある
見出しにSEOキーワードを入れる際は、以下の点にも注意してください。
- キーワードを過剰に使う「キーワードスタッフィング」を避ける
- ユーザーにとって理解しやすい見出しを心がける
自然な流れで記事内にSEOキーワードを散りばめる
本文中にキーワードを適切に配置することで、コンテンツの関連性を高めることができます。記事内へのSEOキーワードの散りばめ方は以下の通りです。
・冒頭の段落
主要なキーワードを含める
・全体の文脈
関連キーワードを自然に織り交ぜ、言い回しや多様性を持たせる
本文中にSEOキーワードを散りばめる際は、以下の点にも注意しましょう。
- 読みやすさを保ちつつ、キーワードの使用に固執しすぎない。
- 内容の質が最も重要
メタディスクリプションにSEOキーワードを入れる
メタディスクリプションとは、検索結果に表示される短い説明文。ここにキーワードを含めることで、クリック率に大きな影響を与えます。メタディスクリプションのSEOキーワードの入れ方は以下の通りです。
本文中にSEOキーワードを散りばめる際は、以下の点にも注意しましょう。
- ページの内容を簡潔かつ魅力的に訴求する
- 文字数制限を意識して作成する(PC:120文字程度、スマホ:60文字程度)
メタディスクリプションへキーワードを入れる際は、以下の点にも注意しましょう。
- ユーザーの興味を引く魅力的な表現を使用する
- スパム的な印象を与えないよう、自然な文章を心掛けクリック率を高める
業種別SEOキーワード戦略
最後に、各業界の特徴を踏まえながら「SEOキーワードの選び方」「使い方」のポイントを解説していきます。ターゲットユーザーにしっかり情報を届けるためにも、しっかりと戦略を練っていきましょう!
ECサイトのSEOキーワード選定
ECサイトは商品を販売することが目的なので、商品に関連するキーワードを中心に選ぶのがポイントです。
- 商品名や商品カテゴリーを基本キーワードにする
「スニーカー」「メンズ腕時計」 - 商品の特徴や機能を追加する
「防水スニーカー」「ソーラー充電腕時計」 - 購買意欲を表す言葉を組み合わせる
「スニーカー 人気」「腕時計 おすすめ」 - 比較や検討を表す言葉を使う
「スニーカー 比較」「腕時計 選び方」
商品名、カテゴリ、利用者の検索傾向に基づき、効果的なキーワードを選定していきましょう!
情報サイト・ブログのSEOキーワード選定
情報サイトやブログは、読者に価値ある情報を提供することが目的です。そのため、読者の疑問や悩みに答えるキーワードを選んでいきます。
- 「どうやって」「なぜ」などの疑問形を使う
例「ダイエット方法」「筋トレ やり方」 - 「初心者向け」「基礎知識」などの言葉を追加する
例「プログラミング 初心者」「株式投資 基礎知識」 - 「まとめ」「ランキング」などの整理された情報を示す言葉を使う
例「観光スポット まとめ」「日焼け止め ランキング」 - 最新情報や時事的な内容を含める
例「2024年 トレンド」「コロナ対策 最新情報」
トレンドトピックや読者の関心に応じたキーワードを選定し、エンゲージメントを高めていくのがポイントです。
ローカルビジネスのSEOキーワード活用法
ローカルビジネスの場合は、地域に密着したキーワードを使うのがおすすめです。
- 地域名を必ず含める
例「東京 美容室」「大阪 居酒屋」 - 駅名や地域の特徴的な場所を使う
例「新宿駅 カフェ」「浅草 観光スポット」 - 地域特有のニーズや特徴を反映させる
例「京都 着物レンタル」「沖縄 マリンスポーツ」 - 「近く」「周辺」などの言葉を使う
例「渋谷 ランチ 安い」「名古屋駅 周辺 駐車場」
ユーザーが求める情報へ直接アクセスできるようにすることで、サイトのトラフィックを増加させるのがポイントです。
SEOを意識したキーワード選定で、最短で成果に繋げよう
今回は、SEOにおいて重要な役割を担っている「キーワード選定」について解説していきました。
SEOキーワード選定で重要なのは、常にユーザーの視点に立ち、どんな言葉で検索するかを考えること。また、選んだキーワードは定期的に見直し、効果を確認しながら改善していくことが大切です。
キーワードリスト作成やコンテンツ制作、オウンドメディアの構築など、ぜひお気軽にご相談ください!