「サイトの評判の不正使用」の検索順位影響と対策方法|SEO

どうも関口です。2024年5月5日から「サイトの評判の不正使用」に対するスパムポリシー違反対策をGoogleが開始しました。

今回は低品質のコンテンツをホスティングしてランキングの利益を得ようとする第三者サイト(ドメイン貸しや寄生サイト)に対する対策が強化なりますが、現状把握している「サイトの評判の不正使用」などの概要と対策などをご説明していきます。

2024年11月追記

関口拓人

現時点では、コアアップデート後にコンテンツ移管に再浮上するサイトが増えていたことで、ポリシー変更したことが想定されます。アルゴリズムの制御には限界があり、現在は手動対策がメインの可能性が高いため、怪しい規制サイトに対してはGoogleにフィードバックを送りましょう。

目次

Googleの新スパムポリシーの主要な焦点は3つ

新スパムポリシーは、Googleが2024年3月コアアップデートで検索結果の品質向上を目的として導入されたポリシーで、以下の3つの主要な不正利用に焦点を当てています。(2024 年 3 月のコア アップデートとスパムに関する新しいポリシーについてウェブ クリエイターが知っておくべきこと

  • サイト評価の不正使用:第三者が作成したページを、そのコンテンツが通常の訪問者にとって無関係または役に立たないにもかかわらず、ウェブサイトに掲載する行為です1。
  • 大量生成されたコンテンツの不正使用:検索ランキングを操作する目的で、大量の重複コンテンツまたはオリジナリティに欠けるコンテンツを生成する行為です。このポリシーは、自動生成されたコンテンツに対する以前のスパムポリシーを拡張しています1。
  • 期限切れドメインの不正使用:期限切れのドメイン名を購入し、主に検索順位を操作することを目的に再利用する行為です。この戦略は、オンラインコンテンツをホストすることで、SERPsで急上昇することを目指しています

「サイトの評判の不正使用」とは

「サイト評判の不正使用」とは、ドメイン所有者とか無関係な第三者がドメイン強い有名サービスや企業ドメイン(xx.co.jp)などのサブディレクトリやサブドメインを利用して検索順位を不正に上げる行為のことで以下がその例です。

Google公式の発表では以下のように説明されています。

サイトの評判の不正使用とは、ホストサイトのランキング シグナルを利用して検索ランキングを不正に操作するために、サイトにサードパーティのページを公開する行為を指します。

引用: https://developers.google.com/search/docs/essentials/spam-policies?hl=ja#site-reputation

▼画像で説明すると以下の通りになります。

▼また、Google公式で発表されているサイトの評判の不正使用の例には次のものがあります。

・サードパーティによって書かれた短期ローンのレビューに関するページが教育関連のサイトによってホストされている。検索ランキングの操作を主な目的として、同じページがウェブ上の他のサイトにも配信されている

・「最高のカジノ」に関するサードパーティ ページが医療サイトでホストされている。ホストしている医療サイトのランキング シグナルを利用して、検索ランキングを操作することを主な目的として作成されている

・映画レビューサイトに表示されるとユーザーが困惑するようなトピック(「ソーシャル メディア サイトでフォロワーを購入する方法」、「優れた占いサイト」、「優れた小論文作成サービス」など)を扱うサードパーティ ページが、検索ランキングの操作を目的として映画レビューサイトでホストされている

・サードパーティが書いた「ワークアウト サプリメントのレビュー」ページがスポーツ関連のサイトでホストされている。検索ランキングの操作がページをホストする主な目的である

・サードパーティが提供するクーポンがニュースサイトでホストされている。ニュースサイトの評判を利用することが、そのニュースサイトでクーポンを提供する主な理由である

引用: https://developers.google.com/search/docs/essentials/spam-policies?hl=ja#site-reputation

「サイトの評判の不正使用」に該当しない事例

「サイトの評判の不正使用」に該当するか否かは、コンテンツの監視や管理体制、目的の正当性、ユーザーへの価値提供が鍵となります。以下は、「サイトの評判の不正使用」に該当しない具体例です。

1. 適切な監修・管理がある場合

サードパーティコンテンツであっても、適切な監修・管理が行われている場合、スパムポリシーに違反することはありません。

  • 専門家の監修・・・スポーツ関連サイトが、栄養士や専門家による監修のもとでサプリメントのレビュー記事を掲載するケース。
  • 編集部の管理体制・・・ニュースサイトが編集部の確認と管理のもとで、有益なクーポン情報を提供するケース。

2. サイトのテーマや目的に合致している場合

運営者がコンテンツをしっかりと監督しており、サイトのテーマや目的に沿った内容の場合は問題ありません2

  • テーマに合致したレビュー・・・ECサイトが商品レビューを掲載し、適切に運営管理を行っているケース。
  • 編集部によるチェック・・・メディアサイトが外部ライターの記事を掲載し、編集部が内容の精査を行っているケース。

3. 正当なビジネス目的がある場合

コンテンツが検索ランキング操作を目的とするのではなく、正当なビジネス目的を果たしている場合は不正使用には該当しません。

  • 広告やスポンサードコンテンツの適切な開示・・・サイトの目的に関連する広告やスポンサードコンテンツを適切に開示し、管理しているケース。

重要なポイント

  • サードパーティのコンテンツであっても、適切な監視と管理がある場合、スパムポリシーに違反しません。
  • コンテンツがサイトのテーマや目的に関連しており、ユーザーに価値を提供することが主目的である必要があります。
  • 検索ランキング操作ではなく、正当な理由と透明性をもって運営されている場合は問題ありません。

このように、第三者のコンテンツであっても、適切な管理体制と明確な価値提供があれば、スパムポリシー違反とはならないことを理解しておくことが重要です。

「サイト評判不正スパム」には「手動」「自動アルゴリズム」の両方で対応

Google 検索の広報担当である SearchLiaisonで、以下の質問に関してスパム対応として「手動」「自動アルゴリズム」の両方で対応すると回答しています。

実際、2024年5月時点では違反したサイトに関しては、手動によって「警告メッセージ」が送られています。

「サイト評価の不正使用」のポリシー違反したサービスへの影響

今回のポリシー違反したサービスに対しては、以下のような手動警告メッセージが送られています。

※元々弊社がSEO担当していたサービスではなかったですが、複数サービスから調査依頼を受けたのでその時の画像になります。

「サイト評価の不正使用」の検索順位や流入影響

【担当者必見】メインサービスの流入減少影響は?

今回のスパムポリシー違反したサービスの流入減少傾向などを見ると興味深い点が「サブディレクトリ・サブドメイン」以外の本体のメインサービスの影響が今までのアップデートと比較すると少ないという点です。

過去実施されたGoogleアップデート、特に手動スパムを食らったサイトなどはサイト全体として1/2~1/3にまで減少することが多く見受けられました、今のところは対象となるディレクトリやドメインが対象となっており、あくまでGoogleが潰したいのは「寄生サイト」のみで、本質的にユーザー価値のあるサイトは残しておく意図なのでしょう。

ただし、対応が遅れると今後流入や検索順位などに影響するかわからないため早めの対策をしておきましょう。

サブディレクトリ・サブドメインの流入影響

ドメイン貸ししていたサービスのサブディレクトリ配下の流入ですが、アップデート以降大幅に流入数を減らしてしています。メインサービスとサブディレクトリ配下のコンテンツトピックの距離はそこまで遠いものではなかった為、今回のアップデートで影響を食らってたのは興味深いものであり、何かしらのシグナル(サーバー情報・運営者情報・コンテンツ類似率など)でサードパーティ判断している可能性が高いと考えています。

サブディレクトリ・サブドメインの検索順位影響

検索順位影響については、詳細な説明はできませんが「サブディレクトリ」「サブドメイン」配下のコンテンツについては大幅に順位を落としています。

脱毛、金融、FXなどジャンル別の検索順位データなどはSEO研究チャンネルの「Googleのスパムポリシー施行で変動発生!手動対策で下落したサイトの特徴とは?」でデータ出してくださっているのでそちらを参考にしたほうが良いですが同じ動きをしていることは私も把握しております。

「サイト評判不正スパム」に対する今後の対応方針

「サイト評評判不正スパム」にかかった場合の個人的見解を書いていきます。

1.301リダイレクト対応(おすすめしない)

今回、サブディレクトリやサブドメインで運営していたサイトの流入及び検索順位が低下してサイトオーナー(ファーストパーティ) の方は、コンテンツ制作代行していたサードパーティから「301リダイレクトを勧められる」と思います。

しかし、私個人としてはこれはおすすめしません

サードパーティの方からすれば売上減少は死活問題なので、この手法を勧めることはわかりますし、私がその事業なら間違いなく勧めるでしょう。しかし、301リダイレクトは旧ページ→新ページにSEO評価を受け継ぐため一時的に新ドメインなどにしても、一度スパムを受けたドメインやページの場合、その後順位などが下がる場合が多くあります。(回復した事例もあるのも認識していますし、個人としてもあります)

▼ちなみに、301リダイレクトの回避はポリシー違反になります。

ポリシーの回避

Google のスパムに関するポリシーや Google 検索のコンテンツ ポリシーの回避を目的とした行為に関与し続けたサイトに対しては、Google は、検索の一部の機能(トップニュース、Discover など)の利用資格を制限または削除する、Google 検索でのより広範な措置(検索結果からサイト内の除外されるセクションを増やすなど)を取るなど、適切な措置を講じることがあります。技術的保護手段の回避行為には次のようなものが含まれますが、これらに限定されません。

その上、301リダイレクトかけてしまうと「サイト評価の不正使用のポリシー違反」に対しての「審査リクエストに通らない」可能性もありますし、審査に時間をかけてしまうとメインサービスの流入減少や検索順位低下につながる可能性があるため、リスクは最小限に抑えるべきだと考えています。

2.サイト上公開停止や検索インデックスからサードパーティのコンテンツを完全削除

私個人としては、メインサイトへの影響値を最小限で抑えた上で審査が通るようこちらをおすすめします。検索インデックス登録からサードパーティのコンテンツを除外

※実際今回こちらをおすすめしましたが選ぶのは私ではないのでそちらの判断はお任せしました。

コンテンツ再利用したいなどのニーズもあると思いますが、新規ドメインなどに載せかえても「スパムのかかったコンテンツ・ページログ」までGoogleに保存されていると、スパム認定される可能性も否定できないため完全削除おすすめしてます。

まとめ

「サイトの評判の不正使用」は情報も少なく対策が難しい分野でもあります。

もし、現時点でポリシー違反のリスクがあるか、もしくはポリシー違反になってしまった方はぜひ無料相談のお問い合わせください。

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この記事を書いた人

関口 拓人のアバター 関口 拓人 代表取締役

早稲田大学卒。学生時代、月間数千万PVのサービスをゼロから立ち上げ、株式会社ゲームエイトの立ち上げにマーケターとして参画。2015年株式会社現リクルートに入社後、医療系ECサイト・メディア事業の広告運用・SEOなどを担当。2016年に株式会社ゲームエイト執行役員就任、月間3億PVサイトのSEO・収益改善などを担当。2018年株式会社インフラトップ にて、マーケターとしてプログラミングスクールの集客改善。株式会社ハウクレイジー代表就任後、月間数千万円売上サイトの自社サイト立ち上げや累計30サービス以上のマーケティング支援などコンサル事業を提供。

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