経歴とプログラミングスクール創業の背景
関口:本日はBub株式会社代表取締役の大島さんにお越しいただきました。よろしくお願いします。
大島:よろしくお願いします。
関口:大島さんとは大学時代からの長いお付き合いですね。以前の会社ではプログラミングスクール業界でNo.1となり、その後M&Aを経て、現在は新しい会社を経営されています。まず、これまでの経歴についてお聞かせいただけますか?
大島:そうですね。簡単に言うと、10年前にサイバーエージェント・ベンチャーズでインターンをして、その後リクルートに新卒で入社しました。その後、インフラトップという会社を立ち上げて、2018年にDMMに売却しました。子会社の社長として5年半ほど活動した後、再び起業し、現在に至ります。
関口:リクルートに入社された後にプログラミングスクールを始めたきっかけは何だったのでしょうか?
大島:当時、ベンチャーキャピタルで投資をしていたのですが、投資先の企業がエンジニア不足で困っている現状を目の当たりにしました。お金があっても、エンジニアがいなければサービスは成長しないと感じ、自分でエンジニア育成を手がけることにしました。それがプログラミングスクールを始めたきっかけです。
最初の事業と資金繰りの困難
関口:エンジニア不足がきっかけだったんですね。最初はどのような事業を手掛けていたのでしょうか?
大島:最初は家庭教師の事業を始めたのですが、2ヶ月ほどでうまくいかず、その後プログラミングスクールにシフトしました。2014年頃のことですが、当時は「デジタルハリウッド」や「TECH::CAMP」など、数社しか競合がいなかった時代です。
関口:事業の転換期に困難はありましたか?
大島:資金繰りが非常に厳しかったですね。最初は3,000万円の借入れをして、それが最終的には1億円にまで膨らんでいました。2018年の1月頃には、あと3ヶ月で倒産するかもしれないという状況でした。
アフィリエイト成功の転機と競合との差別化
関口:それは大変な状況でしたね。どのようにその危機を乗り越えたのでしょうか?
大島:コストカットを徹底的に行い、その一方でアフィリエイトに注力しました。ちょうどそのタイミングで奇跡的にアフィリエイトがヒットし、売上が一気に伸びました。
関口:アフィリエイトが大きな転機だったんですね。競合との違いはどのあたりにあったのでしょうか?
大島:当時、競合他社はアフィリエイトにあまり力を入れていませんでした。そこで私たちはアフィリエイトに集中し、特に「転職保証」を付けたコースを打ち出しました。これが非常に効果的で、多くの受講生を集めることができました。
関口:「転職保証」は業界初だったのでしょうか?
大島:はい、業界初です。さらに、競合が市場を盛り上げてくれたことで、私たちの戦略がより効果を発揮しました。
DMMへの売却とその後の活動
関口:競合が市場を広げる一方で、御社は効率的にその中でリーダーシップを取れたわけですね。では、DMMへの売却を決断された理由は何ですか?
大島:DMMの持つリソースやブランド力を活用することで、さらに事業を拡大できると考えました。また、資金的な面でも大きなメリットがありました。
関口:売却後もDMMで活躍されていたとのことですが、その後はどのような活動をされていたのですか?
大島:DMMの子会社の社長として、プログラミングスクール事業を引き続き推進していました。その後、5年半ほど務めてから再び独立し、現在の会社を立ち上げました。
今後の展望
関口:今後の展望についてお聞かせいただけますか?
大島:今後も教育分野において、新しい価値を提供していきたいと考えています。特に技術の進化が早い中で、常に学び続けられる環境を整えていくことが重要だと思っています。
関口:非常に興味深いお話でした。本日は貴重な時間をありがとうございました。
大島:こちらこそ、ありがとうございました。