【SEO対策】301リダイレクトとは?302リダイレクトの違いや設定方法を解説

株式会社ハウクレイジー 代表取締役 関口拓人
千葉県印西市出身。早稲田大学時代、月間数千万PVメディアをゼロから立ち上げた後株式会社ゲームエイトの創業に参画。2015年株式会社現リクルートに入社後、医療系ECサイト・メディア事業の広告運用・SEOなどを担当。2016年に株式会社ゲームエイト執行役員就任、月間3億PVサイトのSEO・広告事業などを担当。2018年、業界No1プログラミングスクールを運営する株式会社インフラトップのCMO就任。独立後、月間数千万円売上の自社サイト立ち上げ含むメディア運営や累計50サイト以上のマーケティング支援を実施。趣味は釣り。釣具メーカーとのルアーテスター契約経験あり。StockSunのYoutube出演。>>プロフィール詳細はこちら

ウェブサイトの運営において、ページの移転や統合は避けて通れない課題となります。その際、ユーザーや検索エンジンにスムーズに新しいページへと誘導するために欠かせないのが「301リダイレクト」です。

しかし、その設定方法や重要性、SEOへの影響は十分に理解されているでしょうか?

本記事では「301リダイレクトとは何か」「なぜそれが重要なのか」、そして「具体的な設定方法」を詳しく解説します。

さらに、301リダイレクトが「SEOにどのような影響を与えるのか」「302リダイレクトとの違い」についても深掘りします。

ウェブサイトの運営者、マーケター、SEO担当者はもちろん、ウェブに関わるすべての人にとって、必読の内容となっていますのでぜひ読んでみてください。

関口拓人
301リダイレクトは、SEO施策の中でも最頻出施策のうちの1つで、過去に数十個以上のサイトで間違った設定をみています。。
関口拓人
間違った設定をするとサイトへの流入をゼロにしてしまう可能性もあるため絶対に押さえておきましょう。
目次

301リダイレクトとは

301リダイレクトは、ウェブページを別のURLに恒久的(永久的)に転送させるためのサーバー設定です。

これにより、古いURLにアクセスしたユーザーや検索エンジンが新しいURLに自動的に転送されます。


SEOにおいては、元のページのSEO評価(ページランクやリンクの価値)が新しいURLに引き継がれるため、評価を維持することが可能で「リニューアルに伴うドメインの変更」や「重複ページの統合」などでよく活用されます。

【重要】301リダイレクトと302リダイレクトの違い

SEOにおける301リダイレクトと302リダイレクトの主な違いは以下のとおりで「転送期間の違いと」「新・旧どちらのURLが評価されるか」に違いがあります。

  • 301リダイレクト・・・ページを永久に新しいURLに移動する際に使用します。検索結果には新しいURLをインデックスし、ページ評価が新しいURLに引き継がれます。
  • 302リダイレクト・・・ページを一時的に別のURLに移動する際に使用します。検索結果は元のURLを維持し、ページ評価が新しいURLに引き継がれない可能性があります。

301リダイレクトと302リダイレクトの違いを表にまとめると以下になります。

項目 301リダイレクト 302リダイレクト
HTTPステータスコードの意味 永久的に移動した(Moved Permanently) 一時的に移動した(FoundまたはMoved Temporarily)
主な用途 ページやサイトを永久に新しいURLへ移動する場合 一時的なメンテナンスやテストなど、短期間で元に戻す場合
SEOへの影響 リンクエクイティ(ページランクなど)が新しいURLに引き継がれる リンクエクイティが引き継がれない可能性がある
検索エンジンの処理 新しいURLをインデックスし、古いURLを削除する傾向がある 古いURLを維持し、新しいURLを一時的とみなす
ユーザーへの影響 自動的に新しいURLにリダイレクトされる 自動的に一時的なURLにリダイレクトされる
ページ評価 引き継がれる 引き継がれない可能性がある
関口拓人
301と302リダイレクトの違いを覚えることは、本記事の中でも最も重要な点です。サイト運営するうえこの点を絶対に覚えましょう!

301リダイレクトとcanonicalタグの違い

301リダイレクトとcanonicalタグは、どちらも重複コンテンツの問題を解決(URLの正規化)するための方法ですが、使用する状況と働き方が異なります。

301リダイレクトは、ユーザーと検索エンジンを新しいURLに物理的にリダイレクトします。一方、canonicalタグは、重複している複数のページの中から「正規」のページを指定するために使用されます。

ユーザーはリダイレクトされず、すべてのページにアクセスできますが、検索エンジンはcanonicalタグが付けられたページを正規のページと認識し、それに対してページの評価を集めます。

上記2つはどちらもURL正規化に使用できますが、過去の経験から以下の印象を持っています。

  • 301リダイレクト・・・URL正規化した場合、1ヶ月以内に99%のURLを正規化できる。
  • Canonical・・・・・301リダイレクト比較すると効果は70~80%で、期間も最長1年。

私個人としては、301リダイレクトを活用した効果が高いと考えていますが、canonicalでも十分効果を発揮しますので違いを意識しつつ覚えておきましょう。

301リダイレクトを設定する重要性

301リダイレクトを設定することは、ウェブサイトの運営において非常に重要な役割を果たします。ここからは、その主な理由をいくつか説明します。

流入の機会損失防止

ウェブページのURLが変更された場合、そのページへの既存のリンクは新しいURLに自動的には更新されません。これは、他のウェブサイトからの被リンクだけでなく、ユーザーがブックマークしたリンクやソーシャルメディアで共有されたリンクにも当てはまります。

301リダイレクトを設定することで、ユーザーと検索エンジンは自動的に新しいURLにリダイレクトされ、流入の機会が損なわれることを防ぐことができます。

SEO対策におけるページ評価の受け渡し

301リダイレクトは、旧ページから新ページへの「ページの評価」の移行が可能です。
ページの評価とはSEOの価値を指し、価値のある一次情報を含んだコンテンツやページの構成などによる評価や、他のページから受ける被リンクの数や質によって得られます。

301リダイレクトを使用すると、旧ページが持っていたページの価値が新ページに引き継がれ、新ページも旧ページと同じように検索エンジンから評価されます。

無駄なクローリングの防止

検索エンジンのクローラーは、ウェブサイトを定期的に訪れて内容をインデックス(検索結果に表示)します。
しかし、存在しないページや重複した内容のページをクローリングすることは、クローラーのリソースを無駄に消費し、ウェブサイト全体のクロール効率を低下させる可能性があります。

301リダイレクトを適切に設定することで、クローラーが必要なページだけを効率的にクロールできるようになり、ウェブサイトのSEOパフォーマンスを向上させることができます。

301リダイレクトを行うべき事例

301リダイレクトは、ウェブサイトの運営において様々な状況で必要となります。ここからは、301リダイレクトを行うべき具体的な事例をいくつか紹介します。

旧ページを上書きせずに新ページを作成した場合

ウェブページを更新する際は、上書きしていくのが一般的ですが、何らかの事情によってできなかったとしましょう。
新しいウェブページを作成し、旧ページの内容をそのまま移行した場合、旧ページから新ページへの301リダイレクトが必要です。
これにより、旧ページへの既存のリンクが新ページに自動的にリダイレクトされ、ユーザーと検索エンジンが新しいページをスムーズに見つけることができます。

重複ページを統合する場合

同じまたは非常に類似した内容を持つ複数のページが存在する場合、これらのページを1つに統合し、残りのページから統合したページへの301リダイレクトを設定することが推奨されます。
これにより、重複コンテンツによるSEOの問題を避けることができます。

なお、類似するページを残しておく必要がある場合は、canonicalタグでの正規化の方が望ましいです。
たとえば、ECサイトを運営していて、色違いのTシャツで色以外の情報が同一のページが存在する場合などが挙げられます。

これはこれまでの経験則ですが、重複ページ統合するための301リダイレクトとcanonicalタグでの正規化について、SEO対策上で効果が異なります。
301リダイレクトの場合は1か月程度で重複ページが90%以上の割合で削除され、リダイレクト先のページに評価が集まります。
しかし、canonicalの場合、1ヶ月で60~70%ほどしか正しいページへの評価は集まらに傾向があります。90%になるにも3~4ヶ月ほどはかかってしまいます。
ですので、残すべき特別な理由がなければ301リダイレクトでの対応が推奨されます。

サイトの移転(リニューアル)を行った場合

ウェブサイトを新しいドメインに移転した場合、旧ドメインの全ページから新ドメインの対応するページへの301リダイレクトを設定することが必要です。これにより、旧ドメインへの既存のリンクが新ドメインに自動的にリダイレクトされ、ユーザーと検索エンジンが新しいドメインをスムーズに見つけることができます。

そのためにも、移転する前にあらかじめ旧サイトのURL一覧を作成し、新サイトのどのページに該当するかを示す対照表を作成することが望ましいです。

URLの正規化を行う場合

URLの正規化とは、同一のコンテンツに対して複数のURLが存在する場合に、一貫したURLを使用するようにすることです。
例えば、http://example.comとhttps://example.comが同じコンテンツを表示する場合、「http」から「https」のリンクへ301リダイレクトをかけることが必要です。
これ以外にも、「www」の有無でページの重複が確認される場合、末尾の「/」のあとに「index.html」の有無でページの重複が確認される場合などにURLの正規化が必要です。

301リダイレクトの設定方法

301リダイレクトの設定方法は、リダイレクトの対象となる範囲やウェブサイトの使用技術により異なります。ここからは、いくつかの一般的な設定方法を紹介します。

ドメイン単位での転送設定

ウェブサイト全体を新しいドメインに移転する場合、ドメイン単位での301リダイレクトを設定することが必要です。

Apacheサーバーを使用している場合、.htaccessという設定ファイルを使用してドメイン全体の301リダイレクトを設定することができます。ここでは、具体的な例として、旧ドメイン(http://old-domain.com)から新ドメイン(http://new-domain.com)へのリダイレクトを設定する方法を説明します。

まず、.htaccessファイルを開き、以下のコードを追加します。

RewriteEngine on
RewriteCond %{HTTP_HOST} ^old-domain\.com [NC,OR]
RewriteCond %{HTTP_HOST} ^www\.old-domain\.com [NC]
RewriteRule ^(.*)$ http://new-domain.com/$1 [L,R=301,NC]Copy

このコードは、以下のように動作します。

RewriteEngine on:この行は、ApacheのURL書き換え機能を有効にします。

RewriteCond %{HTTP_HOST} ^old-domain\.com [NC,OR]:この行は、訪問者がブラウザのアドレスバーにold-domain.comと入力した場合に、次の行のリダイレクトルールを適用します。

RewriteCond %{HTTP_HOST} ^www\.old-domain\.com [NC]:この行は、訪問者がwww.old-domain.comと入力した場合に、次の行のリダイレクトルールを適用します。

RewriteRule ^(.*)$ http://new-domain.com/$1 [L,R=301,NC]:この行は、旧ドメインへのすべてのリクエストを新ドメインにリダイレクトします。

この設定を適用すると、訪問者は自動的に新ドメインにリダイレクトされます。
また、検索エンジンは新ドメインを旧ドメインの後継として認識し、旧ドメインが持っていたSEOの価値を新ドメインに引き継ぎます。

ディレクトリ単位での転送設定

特定のディレクトリ以下の全ページを別のURLにリダイレクトする場合、ディレクトリ単位での301リダイレクトを設定します。これもウェブサーバーの設定ファイルを編集することで行います。

ここでも同様に、.htaccessファイルを使用してディレクトリ単位での301リダイレクトを設定する方法を解説します。具体的な例として、特定のディレクトリ(http://example.com/old-directory/)から新しいディレクトリ(http://example.com/new-directory/)へのリダイレクトを設定する方法は下記の通りです。

.htaccessファイルを開いて、以下のコードを追加します。

RewriteEngine on
RewriteRule ^old-directory/(.*)$ /new-directory/$1 [R=301,L]
このコードは、以下のように動作します。
RewriteEngine on:この行は、ApacheのURL書き換え機能を有効にします。

RewriteRule ^old-directory/(.*)$ /new-directory/$1 [R=301,L]:この行は、old-directory以下のすべてのリクエストをnew-directoryにリダイレクトします。ここで、(.*)$は任意の文字列を表し、$1はその任意の文字列(元のリクエストのパスとクエリ文字列)を指します。[R=301,L]は、301ステータスコードでリダイレクトすることと、これ以上の書き換えルールを処理しないことを指示します。

この設定を適用すると、訪問者は自動的に新しいディレクトリにリダイレクトされます。また、検索エンジンは新しいディレクトリを旧ディレクトリの後継として認識し、旧ディレクトリが持っていたSEOの価値を新ディレクトリに引き継ぎます。

ページ単位での転送設定

特定のページだけを別のURLにリダイレクトする場合でも.htaccessファイルを使用してページ単位で301リダイレクトの設定が可能です。

具体的な例として、特定のページ(http://example.com/old-page/)から新しいページ(http://example.com/new-page/)へのリダイレクトを設定する方法を説明します。

.htaccessファイルを開き、以下のコードを追加します。

RewriteEngine On
RewriteRule ^old-page/$ /new-page/ [R=301,L]

このコードは、以下のように動作します。

  1. RewriteEngine On:この行は、ApacheのURL書き換え機能を有効にします。
  2. RewriteRule ^old-page/$ /new-page/ [R=301,L]:この行は、old-page/へのリクエストをnew-page/にリダイレクトします。これにより、訪問者は自動的に新しいページにリダイレクトされ、検索エンジンは新しいページを旧ページの後継として認識します。

この設定を適用すると、訪問者が旧ページにアクセスした場合、自動的に新ページにリダイレクトされます。これにより、ユーザー体験が向上し、訪問者が求めている情報に迅速にアクセスできるようになります。SEOにおいても、ページの評価を引き継ぐことが可能です。

SSL化(httpからhttps)での転送設定

ウェブサイトを「http」から「https」に移行する場合、全ページからhttps版のページへの301リダイレクトを設定することが必要です。これまでと同様に.htaccessファイルを活用して行うやり方について解説します。

.htaccessファイルに追加する内容は下記の通りです。

RewriteEngine On
RewriteCond %{HTTPS} off
RewriteRule ^(.*)$ https://%{HTTP_HOST}%{REQUEST_URI} [L,R=301]

このコードの説明は下記の通りです。

  1. RewriteEngine On:この行は、ApacheのURL書き換え機能を有効にします。
  2. RewriteCond %{HTTPS} off:この行は、HTTPSがオフ(つまり、http)の場合に、次の行のリダイレクトルールを適用します。
  3. RewriteRule ^(.*)$ https://%{HTTP_HOST}%{REQUEST_URI} [L,R=301]:この行は、すべてのhttpリクエストを同じホスト名とURIのhttpsバージョンにリダイレクトします。これにより、訪問者は自動的にhttpsバージョンのページにリダイレクトされます。

この設定を適用すると、訪問者がhttpバージョンのページにアクセスした場合、自動的にhttpsバージョンのページにリダイレクトされます。これにより、訪問者の情報が暗号化され、安全に通信が行われます。

また、検索エンジンもこのリダイレクトを認識します。
通信の暗号化がされているかはSEOにおいて非常に重要です。httpバージョンとhttpsバージョンで重複ページが存在することで、評価が分散してしまうことも防止できます。

WordPressでのプラグインを用いた転送設定

WordPressを使用している場合、プラグインを使用して簡単に301リダイレクトを設定することができます。
ここでは、「Redirection」を活用して301リダイレクトを設定するやり方を解説していきます。

まず、プラグインをインストールする必要があります。
WordPressのダッシュボードから「プラグイン」メニューを開き、「新規追加」をクリックします。

次に、「Redirection」を検索バーに入力し、検索結果に表示された「Redirection」プラグインをインストールします。
インストールが完了したら、「有効化」ボタンをクリックしてプラグインを有効化します。

プラグインが有効化されたら、次にリダイレクトを設定します。ダッシュボードの「ツール」メニューから「Redirection」を選択します。

次に、「新規追加」ボタンをクリックし、リダイレクトを設定します。具体的には、「ソースURL」に旧ページのURLを、「ターゲットURL」に新ページのURLを入力します。

これらのURLは、リダイレクトの起点と終点を示します。すなわち、ユーザーが「ソースURL」にアクセスすると、「ターゲットURL」に自動的にリダイレクトされます。

最後に、「リダイレクトを追加」ボタンをクリックすると、301リダイレクトが設定されます。これで、設定したリダイレクトが有効になり、ユーザーは旧ページから新ページに自動的にリダイレクトされます。

このように、「Redirection」プラグインを使用すると、WordPressで簡単に301リダイレクトを設定することができます。特に、複数のリダイレクトを管理する必要がある場合や、コードを直接編集するのが難しい場合には、このプラグインが非常に便利です。

301リダイレクトが適用されているか確認する方法

301リダイレクトを設定した後、その設定が正しく適用されているかを確認することは非常に重要です。設定が正しく適用されていないと、ユーザーが予期しないページにリダイレクトされる可能性があります。また、検索エンジンもリダイレクトを正しく認識できず、SEOのパフォーマンスに影響を与える可能性があります。

これから解説する方法を用いて、実際に301リダイレクトが適用されているかを確認しましょう。

ブラウザを使用する

最も簡単な方法は、ブラウザを使用してリダイレクトを確認することです。
ブラウザのアドレスバーに旧ページのURLを入力し、Enterキーを押します。
その後、自動的に新ページにリダイレクトされるかを確認します。

HTTPステータスコードチェッカーを使用する

HTTPステータスコードチェッカーは、特定のURLのHTTPステータスコードを確認するためのツールです。
これを使用すると、URLが301ステータスコード(つまり、永続的なリダイレクト)を返すかどうかを確認できます。

ウェブ開発者ツールを使用する

ブラウザのウェブ開発者ツールを使用すると、リダイレクトの詳細な情報を確認できます。
これには、リダイレクトの種類(301または302)、リダイレクトの元となるURL、リダイレクトの先のURLなどが含まれます。

Google Chromeのウェブ開発者ツールを利用して確認する方法としては、下記の通りです。

  1. Google Chromeを開き、旧ページのURLをアドレスバーに入力します。
  2. ページが読み込まれたら、キーボードのF12キーを押すか、右クリックして「検証」を選択し、開発者ツールを開きます。
  3. 開発者ツールの上部メニューから「Network」タブを選択します。
  4. 「Network」タブ内で、ページをリロードします。これにより、ページの読み込みに関連するすべてのネットワークリクエストがリスト表示されます。
  5. リストから最初のリクエスト(通常はページのURLと一致します)を選択します。これにより、そのリクエストの詳細が表示されます。
  6. 「Headers」タブを選択し、”Status Code”を確認します。ここに”301″と表示されていれば、そのURLには301リダイレクトが適用されていることが確認できます。

301リダイレクトを行う際の注意点

301リダイレクトを設定する際には、いくつかの重要な注意点があります。これらの注意点を理解し、適切に対応することで、リダイレクトの設定ミスを防ぎ、ウェブサイトのユーザビリティとSEOのパフォーマンスを維持することができます。

内部リンクの変更が必要

301リダイレクトを設定すると、旧ページから新ページへの自動的なリダイレクトが行われます。
しかし、ウェブサイト内の他のページから旧ページへのリンクが存在する場合、そのリンクも新ページへのリンクに更新する必要があります。

これにより、ユーザーが不必要にリダイレクトを経験する(一瞬の遅延が生じる)のを防ぎ、ウェブサイトのユーザビリティを向上させることができます。
また、内部リンクの更新は、検索エンジンがウェブサイトの構造を正しく理解するのにも役立ちます。

環境によっては動作しない可能性がある

301リダイレクトの設定方法は、ウェブサーバーの種類や設定によって異なります。

たとえば、ApacheサーバーとNginxサーバーでは、リダイレクトの設定方法が異なります。また、一部のウェブホスティングプロバイダーでは、ユーザーがリダイレクトを設定するためのアクセス権限を制限している場合もあります。

そのため、リダイレクトを設定する前に、自分のウェブサーバーの環境と制限を確認し、適切な設定方法を選択することが重要です。

サーチコンソールで指摘される

Googleのサーチコンソールは、ウェブサイトのパフォーマンスや問題を確認するためのツールです。サーチコンソールでは、301リダイレクトが正しく設定されていない場合や、リダイレクトによって問題が発生している場合に警告を表示します。

たとえば、リダイレクトループ(ページAがページBにリダイレクトし、ページBが再びページAにリダイレクトするなど)や、存在しないページへのリダイレクトなどが指摘されることがあります。これらの警告を定期的に確認し、必要に応じてリダイレクトの設定を修正することが重要です。

後でリダイレクトを解除する場合は要注意

301リダイレクトは「永続的なリダイレクト」を意味します。
つまり、一度設定すると、検索エンジンはそのリダイレクトを永続的なものとして認識します。
そのため、後でリダイレクトを解除し、旧ページを再度使用する場合には注意が必要です。

リダイレクトを解除した後も、検索エンジンが新旧のページを正しく認識するまでには時間がかかることがあります。
また、リダイレクトを頻繁に変更すると、検索エンジンがウェブサイトの構造を正しく理解できなくなる可能性もあります。

301リダイレクトを正しく設定して損失を防ごう!

本記事では、301リダイレクトの重要性とその設定方法について詳しく説明しました。301リダイレクトは、ウェブサイトのユーザビリティを保つだけでなく、SEOのパフォーマンスを向上させるための重要な手法です。正しくリダイレクトを設定し、SEOのパフォーマンスを最大化しましょう。

301リダイレクト以外にも、SEO対策には多くの専門知識が必要です。自信がない場合は、プロに相談することをお勧めします。

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