Google「site:」コマンドの使い方|SEO担当者のための完全攻略ガイド

「site」コマンドの使い方

株式会社ハウクレイジー 代表取締役 関口拓人
千葉県印西市出身。早稲田大学時代、月間数千万PVメディアをゼロから立ち上げた後株式会社ゲームエイトの創業に参画。2015年株式会社現リクルートに入社後、医療系ECサイト・メディア事業の広告運用・SEOなどを担当。2016年に株式会社ゲームエイト執行役員就任、月間3億PVサイトのSEO・広告事業などを担当。2018年、業界No1プログラミングスクールを運営する株式会社インフラトップのCMO就任。独立後、月間数千万円売上の自社サイト立ち上げ含むメディア運営や累計50サイト以上のマーケティング支援を実施。趣味は釣り。釣具メーカーとのルアーテスター契約経験あり。StockSunのYoutube出演

SEO(検索エンジン最適化)は、ウェブサイトの可視性を高め、検索エンジンの結果ページ(SERP)でのランキングを向上させるための重要な戦略です。その中でも、Googleの検索演算子は、SEO担当者がサイトのパフォーマンスを分析し、最適化するための強力なツールとなります。特に「site:」コマンドは、サイト全体のインデックス状況を把握したり、競合分析を行ったりする際に非常に有用です。

本記事では、長年SEOに取り組んできた者として「site:」コマンドをどのように活用できるかを詳しく解説します。

関口拓人

SEOの基本を理解することは重要ですが、実際のツールの使い方をマスターすることで、さらに効果的な最適化が可能になります!

目次

『site:』コマンドとは

「site:」コマンドは、特定のドメイン内でインデックスされているページを検索するためのGoogleの検索演算子です。このコマンドを使用することで、特定のサイト内のコンテンツの可視性やインデックス状況を迅速に確認することが可能です。例えば、「site.com」と入力することで、example.com内でGoogleにインデックスされているすべてのページが表示されます。

関口拓人

『site:』コマンドは、サイトの全体像を把握するのに非常に便利です。特に新しいサイトを立ち上げた際や、大規模なサイトの監査時に活用すると効果的です!

『site:』コマンドの基本的な使い方

基本的な検索例

  • 全ページの確認: site:example.com
    指定したドメイン内のすべてのインデックスページを表示します。
  • 特定ディレクトリの確認: site:example.com/blog
    特定のディレクトリ(例:/blog)のインデックスページを表示します。
  • 特定キーワードを含むページの確認: site:example.com "SEO戦略"
    指定したドメイン内で特定のキーワード(例:「SEO戦略」)を含むページを検索します。
関口拓人

基本的な使い方をマスターすることで、サイト全体のインデックス状況を簡単に確認できます。これは、サイトの健全性を保つための第一歩です!

検索演算子コマンド一覧

以下は、SEO担当者が「site:」コマンドと組み合わせて活用できる主要な検索演算子の一覧です。

コマンド使い方意味SEOでの使用例
site:site:example.com指定したサイト内のみを検索site:competitor.com "SEO戦略"
intitle:intitle:キーワードタイトルに指定キーワードを含むページを検索intitle:"SEOチェックリスト"
inurl:inurl:キーワードURLに指定キーワードを含むページを検索inurl:seo-tips
intext:intext:キーワード本文に指定キーワードを含むページを検索intext:"コンテンツマーケティング"
filetype:filetype:pdf キーワード指定したファイルタイプを検索filetype:pdf "SEO最新トレンド"
-(マイナス)キーワード -除外ワード除外ワードを含まないページを検索SEO対策 -WordPress
""(引用符)"完全一致フレーズ"フレーズ完全一致で検索"SEOに効果的なコンテンツマーケティング"
ORキーワード1 OR キーワード2いずれかのキーワードを含むページを検索"SEO" OR "検索エンジン最適化"
*(ワイルドカード)"キーワード * フレーズ"*の部分に任意の語句が入るページを検索"SEOで重要な * ファクター"
..(範囲指定)数値..数値数値の範囲指定で検索"SEOテクニック 2021..2023"
related:related:example.com関連サイトを検索related:moz.com
cache:cache:example.comキャッシュページを表示cache:seocompetitor.com
allintitle:allintitle:キーワード1 キーワード2タイトルに複数のキーワードを含むページを検索allintitle:"SEO" "最新トレンド"
allinurl:allinurl:キーワード1 キーワード2URLに複数のキーワードを含むページを検索allinurl:seo tips tools
define:define:キーワードキーワードの定義を表示define:SEO
info:info:example.comウェブサイトに関する情報を表示info:competitor.com
AROUND(n)キーワード1 AROUND(n) キーワード22つのキーワードが近接しているページを検索SEO AROUND(5) コンテンツ

追加情報:

  • intext: コマンドは、ページの本文内に特定のキーワードを含むページを検索します。詳細な情報を探す際に有効です。
  • allintitle:allinurl: コマンドは、タイトルやURLに複数のキーワード全てを含むページを検索できます。絞り込み検索に便利です。
  • define: コマンドは、指定したキーワードの定義や意味を表示します。専門用語の理解に役立ちます。
  • info: コマンドは、特定のウェブサイトに関する情報(キャッシュ、類似ページ、関連サイトなど)を表示します。
  • AROUND(n) コマンドは、2つのキーワードが指定した単語数以内で出現するページを検索します。関連性の高い情報を見つけるのに有効です。
関口拓人

検索演算子を組み合わせることで、非常に詳細な検索が可能になります。これにより、特定のニーズに応じたデータを迅速に取得できます!

『site:』コマンドを活用したインデックス状況の確認

ウェブサイトの総インデックスページ数の確認

「site:」コマンドを使用することで、自社サイトがGoogleにどれだけインデックスされているかを簡単に確認できます。ただし、最近のGoogleの仕様変更により、「site.com」と入力しても正確なインデックス数が表示されなくなっています。そのため、インデックス数は概算となり、正確な数値を得ることは難しくなっているため、Google Search Consoleを併用してインデックスの状況を確認することをおすすめします。

例:

site:example.com
関口拓人

インデックスされていないページが多い場合、サイトマップの見直しや内部リンクの強化が必要かもしれません。定期的なチェックを怠らないようにしましょう。

特定のディレクトリやサブドメインの確認方法

特定のディレクトリやサブドメインに限定してインデックス状況を確認することも可能です。これにより、サイトの特定部分が適切にクロールされているかをチェックできます。

例:

site:example.com/blog
site:shop.example.com

さらに、「SEO」というキーワードを追加することで、特定のテーマに関連するページのインデックス状況を詳細に確認できます。

例:

site:example.com "SEO"
site:example.com/blog "SEO"
site:shop.example.com "SEO"
関口拓人

特定のセクションやテーマに焦点を当ててインデックス状況を確認することで、コンテンツの充実度や関連性を評価できます。

『site:』コマンドを使った競合分析

競合他社のサイトを分析する際にも「site:」コマンドは非常に有効です。競合サイト内でどのようなコンテンツがインデックスされているかを調査することで、自社のコンテンツ戦略の改善点を見つけることができます。

競合サイトのインデックス状況の確認

競合サイトがどれだけのページをインデックスしているかを把握することで、彼らのコンテンツ戦略のボリュームや範囲を理解できます。

例:

site:competitor.com

競合の強力なコンテンツの特定

特定のキーワードに関連する競合の強力なコンテンツを見つけ出し、自社のコンテンツ改善に役立てます。

例:

site:competitor.com "SEO戦略"
関口拓人

競合の強みを知ることで、自社がどの部分を強化すべきかが明確になります。特に強力なコンテンツはリライトやアップデートの対象とすると良いでしょう。

『site:』コマンドによる技術的SEOのチェック

技術的なSEOの側面でも「site:」コマンドは有用です。特に、インデックスされていないページやクロールエラーの発見に役立ちます。

クロールエラーの発見

サイト内でクロールされていないページを特定することで、技術的な問題を早期に発見し、修正することが可能です。

例:

site:example.com -inurl:https

この例では、HTTPSにリダイレクトされていないページを検出します。

重複コンテンツの検出

重複コンテンツはSEOに悪影響を与えるため、これを検出して対策を講じることが重要です。「site:」コマンドと他の検索演算子を組み合わせることで、重複するページを効率的に見つけ出せます。

例:

site:example.com intitle:"SEO Tips"
タイトルを持つページを表示し、重複コンテンツを特定します。
関口拓人

Googleは重複情報を嫌う傾向にあるのでまずは確認してみましょ。また、技術要件は重要な問題になりうるので、定期的にチェックし、問題を迅速に解決することが重要です。

他の検索演算子との組み合わせによる高度な活用法

「site:」コマンドは単独でも強力ですが、他の検索演算子と組み合わせることで、さらに詳細な検索が可能となります。以下に、具体的な組み合わせ例を紹介します。

具体的な使用例

検索演算子コマンド例説明
intitle:site:example.com intitle:SEOタイトルに「SEO」を含むページを検索
inurl:site:example.com inurl:SEOURLに「SEO」を含むページを検索
filetype:site:example.com filetype:pdf SEOPDF形式で「SEO」に関連するページを検索
-(除外)site:example.com -inurl:blog SEOURLに「blog」を含まない「SEO」に関連するページを検索

高度な検索テクニック

  • フレーズの完全一致検索:
    "SEOに効果的なコンテンツマーケティング"
    フレーズ全体が一致するページを検索します。
  • ワイルドカードの活用:
    "SEOで重要な * ファクター"
    「*」の部分に任意の語句が入るページを検索します。
  • 範囲指定検索:
    "SEOテクニック 2021..2023"
    指定した数値範囲内の情報を含むページを検索します。
関口拓人

高度な検索テクニックを駆使することで、より具体的な情報を効率的に収集できます。これにより、競合分析やコンテンツの最適化が格段に向上します。


『site:』コマンドの限界と注意点

「site:」コマンドは非常に有用ですが、いくつかの限界や注意点も存在します。

インデックス数の正確性について

検索結果に表示されるページ数は概算であり、必ずしも正確なインデックス数を示しているわけではありません。Googleのインデックス更新頻度やクロールの状態によって変動するため、他のツール(例:Google Search Console)と併用して確認することが推奨されます。

非公開ページやrobots.txtの影響

「site:」コマンドは、クロールが許可されていないページやrobots.txtでブロックされているページを表示しません。これにより、実際には存在するがインデックスされていないページを見逃す可能性があります。

キャッシュされているページとの違い

「cache:」コマンドを使用すると、特定のページのキャッシュを表示できますが、「site:」コマンドとは異なり、最新のインデックス状況を反映していない場合があります。

関口拓人

『site:』コマンドは強力ですが、万能ではありません。常に他のSEOツールと併用し、総合的な分析を行うことが重要です。

『site:』コマンドの定期的な活用によるSEO戦略の強化

「site:」コマンドを定期的に活用することで、サイトのパフォーマンスを継続的に監視し、SEO戦略を強化することができます。

定期的なインデックス確認

定期的に「site:」コマンドを使用して、自社サイトのインデックス状況を確認します。新しいコンテンツが正しくインデックスされているか、不要なページが除外されているかをチェックします。

コンテンツ戦略の見直し

特定のキーワードに関連するインデックス状況を確認することで、コンテンツ戦略の見直しや改善が可能です。インデックスされていない重要なコンテンツがあれば、最適化を行い、検索エンジンでの可視性を高めます。

クロールエラーの早期発見と対応

「site:」コマンドを活用してクロールエラーを早期に発見し、迅速に対応することで、サイトの技術的なSEO問題を最小限に抑えることができます。

関口拓人

定期的なチェックは、サイトの健康状態を維持するために不可欠です。問題を早期に発見し、迅速に対応することで、大きなトラブルを未然に防げます。

まとめ

Googleの「site:」コマンドは、SEO担当者にとって欠かせないツールの一つです。このコマンドを活用することで、サイト全体のインデックス状況の確認、競合分析、技術的なSEOのチェックなど、さまざまな目的に対応できます。他の検索演算子と組み合わせることで、さらに高度な検索が可能となり、より効果的なSEO戦略の策定に寄与します。

「site:」コマンドを定期的に活用し、サイトのパフォーマンスを継続的に監視・改善することで、検索エンジンでの評価を高め、競合他社に対して優位に立つことが可能です。ぜひ、本ガイドを参考に「site:」コマンドを活用し、効果的なSEO対策を実施してください。

関口拓人

『site:』コマンドは基本中の基本ですが、その効果を最大限に引き出すことで、SEOの成果を大きく向上させることができます。今日からぜひ実践してみてください!

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この記事を書いた人

関口 拓人のアバター 関口 拓人 代表取締役

早稲田大学卒。学生時代、月間数千万PVのサービスをゼロから立ち上げ、株式会社ゲームエイトの立ち上げにマーケターとして参画。2015年株式会社現リクルートに入社後、医療系ECサイト・メディア事業の広告運用・SEOなどを担当。2016年に株式会社ゲームエイト執行役員就任、月間3億PVサイトのSEO・収益改善などを担当。2018年株式会社インフラトップ にて、マーケターとしてプログラミングスクールの集客改善。株式会社ハウクレイジー代表就任後、月間数千万円売上サイトの自社サイト立ち上げや累計30サービス以上のマーケティング支援などコンサル事業を提供。

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