「オーダースーツ」でトップ3獲得・スーツ関連KWを面で上位化
「オーダースーツ」
TOP3月間流入
1.5倍継続支援
4年+はじめに
今回ご紹介するのは、アパレルグループが展開するオーダースーツECの支援事例です。「オーダースーツ」(月間検索33,100)という競合がひしめくビッグキーワードでトップ3を獲得し、スーツ関連キーワード全体を面で上位化しました。
成果サマリー

- 「オーダースーツ」単体キーワード:トップ3を獲得
- 月間検索流入:150%成長(1.5倍)
- スーツ関連キーワード群の面での底上げ(下表・半年間の実測)
| キーワード | 月間検索数 | Before | After(半年後) |
|---|---|---|---|
| レディース オーダースーツ | 720 | 2位 | 1位 |
| オーダーメイドスーツ | 6,600 | 13位 | 8位 |
| スーツ フォーマル | 880 | 13位 | 3位 |
| ウール スーツ | 480 | 56位 | 8位 |
| スーツ セミオーダー | 720 | 19位 | 8位 |
| スーツ(超ビッグKW) | 368,000 | 40位 | 31位 |
支援前の課題
ブランドとしての知名度は高い一方、購入意欲が最も高いビッグキーワードで上位表示できておらず、検索経由の新規獲得を伸ばしきれていない状態でした。
実施した施策
- 掛け合わせ軸による構造化ページ設計:「デザイン×シーン(冠婚葬祭など)×シーズン(春夏秋冬)」の軸でサイト構造を再設計し、検索需要に対応する一覧ページを体系的に整備
- title・meta descriptionの全面リライト:全ページ分の変更前→変更後を定義し、価格・納期・店舗展開など検索ユーザーの意思決定材料を明記
- パンくず・構造化データの整備:構造化スニペット対応を含む内部SEOの要件定義を複数フェーズで実施
- お役立ちコンテンツによるロングテール獲得:スーツの種類・着こなしなどのコンテンツ群で検討層の流入を獲得
- グループのレディースシューズECにも同様の構造化設計を展開(2020年〜2024年の長期継続支援)
まとめ
ビッグキーワードでの上位表示は、一発の施策ではなく「検索需要を受け止める構造設計×継続的な改善」の積み上げで実現します。ECサイトの検索流入拡大をお考えの方は、ぜひ一度ご相談ください。
支援の進め方:診断から改善まで
初期診断では、商品カテゴリを増やすこと自体を目的にせず、検索者がスーツを選ぶときの判断軸を分解しました。デザイン、着用シーン、季節、性別、価格、納期、店舗相談の有無を並べ、既存ページがどの需要を受け止め、どこで意図が混ざっているかをURL単位で確認しました。
ビッグキーワードだけを追うと、比較初期のアクセスは増えても購入や来店につながらないことがあります。そこで順位、流入、検索結果の顔ぶれに加え、ページが提示する意思決定材料まで確認し、カテゴリページと読み物コンテンツの役割を分けました。

1. 検索需要をページ構造へ翻訳
まず掛け合わせ候補を洗い出し、検索結果が同じページタイプを求めている語をまとめました。別々の意図はページを分け、同じ意図の表記揺れは一つのページへ集約します。これにより、似たページ同士が評価を奪い合う状態を避けながら、一覧ページが持つべき情報を明確にしました。
2. 優先ページから要件を確定
全ページを一斉に変えるのではなく、検索需要と事業への近さを軸に優先順位を決めました。上位化余地があり、価格・納期・仕立て方などの比較材料を補えば選ばれやすくなるページから、title、見出し、導入文、内部リンク、掲載商品を一まとまりで改修しました。
3. メタ情報と本文の約束を一致
titleや説明文だけを強くしても、遷移先に答えがなければ成果は続きません。検索結果で伝える訴求と、ページ冒頭で提示する内容をそろえ、検索者が期待した情報へ迷わず到達できる順番に変更しました。価格や納期など変動し得る情報は、運用側で更新できる場所へ寄せました。
4. 内部リンクで評価と回遊を接続
着こなしや素材を解説する記事は、読了で終わらせず関連カテゴリへつなぎました。一方、商品一覧からも選び方記事へ戻れる導線を置き、情報収集と比較検討を往復できる構造にしました。パンくずと構造化情報もこの階層に合わせ、検索エンジンと利用者の双方に関係性が伝わるよう整えました。
実務での判断基準
新規ページを作る判断は、キーワードがあるかではなく、既存ページと検索結果の意図が明確に異なるかで行いました。意図が同じなら既存ページを強化し、異なる場合だけ独立させることで、ページ数の膨張とカニバリゼーションを抑えています。
順位が動いた後も、すぐに別施策へ切り替えず、対象ページ群の表示回数・クリック・周辺語の動きを観察しました。単体語の順位ではなく、関連する検索需要を面で取れているかを見て次の改修対象を決めたことが、長期支援でも判断をぶらさない土台になりました。
支援体制とお渡しする成果物
支援側は検索需要調査、改修要件、ページ間の優先順位、検証観点をまとめ、EC運営側は商品情報・価格・納期・店舗情報の正確性を確認します。デザインや開発が必要な項目は、実装担当が迷わない粒度の変更前後案に落とし込みました。
納品物はキーワード一覧だけではありません。ページマップ、title・説明文の変更表、見出し案、内部リンク指示、構造化情報の要件、公開後の確認項目を一つの流れにし、運営チームが継続更新できる状態を目指しました。
- 検索意図クラスタとURL対応表
- ページ別の改修要件・変更前後案
- 内部リンクとパンくずの設計図
- 公開後モニタリング項目
なぜ成果につながったのか

- ビッグキーワードとロングテールを別施策にせず、同じカテゴリ構造の中で接続したこと
- 検索結果の文言改善と遷移後の情報設計を同時に行い、期待のずれを減らしたこと
- 一度の全面改修ではなく、優先ページから検証し、得られた型を周辺カテゴリへ展開したこと
よくあるご質問
Q. 商品数が多くても同じ進め方ができますか
可能です。最初から全商品を個別最適化するのではなく、検索需要を受けるカテゴリとテンプレートを先に決めます。商品固有情報と共通情報を分けることで、更新負荷を増やさずに展開できます。
Q. ビッグキーワードだけ依頼できますか
調査対象にはできますが、単体語だけを切り離すと周辺ページとの関係が弱くなります。原則として、上位表示を支えるカテゴリ、比較記事、内部リンクまで含めて改善範囲を判断します。
Q. 公開後は何を確認しますか
インデックス、検索結果での表示、順位だけでなく、周辺語の広がりとカテゴリへの遷移も確認します。想定と違うページが評価された場合は、統合や内部リンクの向きを見直します。
この事例から得られる示唆
ECのSEOでは、記事制作と商品ページ改善を別々に扱うほど、評価も導線も分断されます。検索者の選択軸をサイト構造へ翻訳し、比較情報から商品・店舗まで連続させることが、ビッグキーワードと売上に近い検索需要を同時に育てる基本です。
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