ページがインデックスされない原因と対処|Search Consoleの除外理由から症状を切り分ける【2026年版】

「ページを公開したのにインデックスされない」「サイトマップで10万URL送信したのに、登録済みは8千件しかない」——検索流入が伸びない相談の入口として、最も多い症状のひとつです。
そして、この症状で最も多い失敗は、原因を特定しないまま施策を打ってしまうことです。インデックスされない理由は10種類以上あり、それぞれ対処がまったく違います。クロールの問題に対してコンテンツを厚くしても意味はなく、コンテンツの問題に対してサイトマップを再送信しても何も起きません。にもかかわらず、「とりあえずURL検査でリクエストを送る」「とりあえず内部リンクを増やす」から始めてしまうケースが後を絶ちません。
本記事では、Search Consoleの「ページ」レポートに出る除外理由を起点に、症状ごとに何が起きていて、何をすれば直るのかを整理します。数十ページ規模のサイトから数十万ページ規模のデータベース型サイトまで、規模によって正解が変わる部分は分けて書きます。
なお、データベース型サイト全体のSEO設計についてはデータベース型サイトのSEO完全ガイドで扱っています。本記事はその「インデックス」レイヤーの詳細版です。
1. 結論:切り分けはSearch Consoleの除外理由から始める
・原因はSearch Console > ページ(旧カバレッジ)レポートの除外理由に書いてある
・除外理由を読む前に施策を決めない。これだけで無駄工数の大半が消える
やることは単純です。
- Search Console > 「ページ」レポートを開く
- 「登録済み」ではなく「未登録」側の内訳を見る。除外理由ごとにURL件数が並んでいます
- 件数が多い順に、除外理由を確認する
- 除外理由ごとに、対処すべきか・対処不要かを判断する(2章)
このとき重要なのが、サイト全体の数字ではなくURLパターン単位で見ることです。各除外理由をクリックすると対象URLの例が表示されるので、そこにどのディレクトリ・どのテンプレートのURLが並んでいるかを確認します。
ページ数が多いサイトでは、サイトマップをテンプレートごとに分割して送信しておくと(例: sitemap-jobs.xml、sitemap-area.xml)、「サイトマップ」メニューからテンプレート別のインデックス状況が読めるようになります。診断の解像度を上げる方法として、費用対効果は非常に高いです。
2. 除外理由ごとの意味と対処
本記事の中核です。まず一覧で全体像を示し、そのあと個別に解説します。
除外理由 | 何が起きているか | 緊急度 |
|---|---|---|
検出 - インデックス未登録 | Googleは存在を知っているが、まだクロールしていない | 中〜高 |
クロール済み - インデックス未登録 | クロールはされたが、登録する価値がないと判断された | 高 |
重複しています。ユーザーにより指定された正規URLがGoogleにより選択されていません | canonicalを出したが、Googleが別のURLを正規と判断した | 中 |
重複しています。送信されたURLが正規URLとして選択されていません | サイトマップで送信したが、Googleは別URLを正規と判断した | 中〜高 |
代替ページ(適切なcanonicalタグあり) | canonicalが正しく機能している。正常 | なし |
noindexタグによって除外されました | noindexが出力されている。意図的なら正常 | 意図次第 |
robots.txtによりブロックされました | クロール自体が拒否されている | 意図次第 |
ソフト404 | 200を返しているが、Googleは中身が無いと判断した | 高 |
見つかりませんでした(404) | 404を返している。意図的なら正常 | 意図次第 |
リダイレクトエラー | リダイレクトが正常に完結していない | 高 |
ページにリダイレクトがあります | 転送元URL。正常 | なし |
サーバーエラー(5xx) | サーバーが応答に失敗している | 最高 |
緊急度が「なし」の3つ——「代替ページ(適切なcanonicalタグあり)」「ページにリダイレクトがあります」「意図した404」——は対処不要です。これらを減らそうとして工数を使うのは、最もありがちな無駄のひとつです。
以下、個別に見ていきます。
検出 - インデックス未登録
意味: GoogleはそのURLの存在を認識している(サイトマップや内部リンクから発見済み)が、まだクロールしていない状態です。
典型的な原因:
- クロールバジェットの不足・配分の偏り。優先度が低いと判断され後回しになっている
- サーバーの応答が遅く、Googleがクロール量を抑制している
- 内部リンクからの経路が乏しく、重要度が低いと推定されている
- 短期間に大量のURLを一気に公開した(処理が追いついていない)
対処:
- サーバー応答時間を確認する。Search Console > 設定 > クロールの統計情報で平均応答時間を見て、1秒を大きく超えているなら改善が必要です
- 同じくクロールの統計情報で、クロールがどのURLパターンに使われているかを確認する。並び替えパラメータや検索結果ページに大半が吸われていないか
- 重要なページへの内部リンクを増やす。特に、階層が深く1本のリンクからしか辿れないページは後回しにされやすい
- 詳細はクロール側の話になるため、「クロールバジェット最適化の実務」で扱います
対処不要なケース: 公開直後のページ、および数千ページ規模のサイト。数千ページ程度なら通常は時間の経過とともに解消します。慌てて施策を打つ前に2〜4週間の推移を見てください。
クロール済み - インデックス未登録
意味: クロールは完了しているが、Googleが「検索結果に載せる価値がない」と判断した状態です。インデックス問題のうち、最も重く、最も多いのがこれです。
典型的な原因:
- 内容が薄い。テンプレートから生成された文言だけで、そのページ固有の情報がほとんどない
- 他ページと実質的に同じ。地域名や商品名だけが違い、あとは全ページ共通の文面
- 検索需要のない掛け合わせページ。そもそも誰も探していない
- 結果0件・結果数件の一覧ページ
対処:
- そのページに固有の情報を足す。データベース型サイトなら、DBから計算で出せる集計値(件数、相場、推移、頻出条件など)が現実的です。数万ページ分の手書き文章は不可能なので、計算で出せるものから実装します
- 需要がないページは生成をやめる。閉じることが正しい対処であるケースが非常に多い(6章)
- 一覧ページなら、結果件数の閾値を設けて件数不足のページをnoindexにする
対処不要なケース: そもそもインデックスさせる必要のないページ(並び替え違い、印刷用ページなど)がここに入っている場合。ただしこの場合、Googleの判断に委ねるのではなく、明示的にnoindexまたはcanonicalで制御しておくほうがクロールの無駄も減ります。
重複しています。ユーザーにより指定された正規URLがGoogleにより選択されていません
意味: あなたがcanonicalタグでURL Aを正規だと指定したが、Googleは「いや、正規はURL Bだ」と判断してBを採用した状態です。canonicalはあくまでヒントであり、Googleが従わないことは普通にあります。
典型的な原因:
- 指定したcanonical先と現ページの内容が実質同じで、Googleが別の基準(内部リンク数、外部リンク、URL構造など)でより適切なURLを選んだ
- canonicalの指定先が誤っている。相対パス指定のミス、末尾スラッシュの不一致、httpとhttpsの混在など
- ページネーションの2ページ目以降から1ページ目にcanonicalを向けている(内容が違うので不適切)
対処:
- Search ConsoleのURL検査で「Googleが選択した正規URL」を確認する。Googleが選んだURLが妥当なら、こちらの指定を合わせるのが早い解決です
- canonicalの出力が絶対URLになっているか、プロトコル・ホスト・末尾スラッシュが実際のURLと一致しているかを確認する
- そのページを本当に独立して評価させたいなら、canonicalを自URLに直したうえで内容の差分を作る。内容が同じままcanonicalだけ変えても結果は変わりません
対処不要なケース: Googleが選んだ正規URLが実際に適切で、そのURLがインデックスされている場合。表示上は除外扱いですが、検索流入の受け皿としては機能しています。
重複しています。送信されたURLが正規URLとして選択されていません
意味: 上とほぼ同じ現象ですが、サイトマップで送信したURLが正規として選ばれなかった、という点が違います。
典型的な原因: canonicalを出していない状態で、内容がほぼ同じURLが複数存在し、Googleが自動的にどれか1つを正規に選んだ。
対処: サイトマップに載せるURLと、canonicalで正規指定するURLを一致させます。サイトマップは「これをインデックスしてほしい」という送信なので、そこにcanonicalで別URLを指しているページを載せているとシグナルが矛盾します。サイトマップに載せるべきは正規URLだけです。
対処不要なケース: 意図的に重複URLを持たせており、正規URL側が正しくインデックスされている場合。ただしその場合、重複URLをサイトマップから外すのが本来の姿です。
noindexタグによって除外されました
意味: そのページに <meta name="robots" content="noindex"> またはHTTPヘッダの X-Robots-Tag: noindex が出力されており、Googleがそれに従って登録していない状態です。
典型的な原因(意図しない場合):
- ステージング環境用のnoindexを外し忘れて本番公開した
- CMSの設定で、特定のカテゴリやテンプレートに一括でnoindexがかかっている
- サイト全体のリニューアル時に、公開前noindexが一部テンプレートに残った
対処: URL検査でnoindexが出力されているURLパターンを特定し、テンプレート側の出力条件を確認します。意図しないnoindexは、気づかれないまま数ヶ月放置されることが多い最も損失の大きい事故です。リリース時のチェック項目に入れてください。
対処不要なケース: 意図してnoindexにしている場合。この件数が多いこと自体は問題ではなく、むしろ大規模サイトでは健全な状態です(6章)。
robots.txtによりブロックされました
意味: robots.txtでクロールを拒否しているため、Googleがページの中身を取得できていない状態です。
典型的な原因:
- 開発時の
Disallow: /を本番で外し忘れた - パラメータURLをまとめて
Disallowにしたが、その中にインデックスさせたいURLが含まれていた - CSSやJavaScriptのディレクトリをブロックしており、レンダリングが正しく行われていない
対処: robots.txtを見直し、インデックスさせたいURLパターンがブロック対象に含まれていないか確認します。Search Consoleのrobots.txtレポートとURL検査で、対象URLがブロック判定になっていないかを確認できます。
対処不要なケース: 意図的なブロックの場合。ただし次の点に注意が必要です——robots.txtでブロックしても、インデックスから消えるとは限りません。詳しくは4章で扱います。
ソフト404
意味: サーバーはHTTP 200(正常)を返しているのに、Googleが「これは実質的にエラーページ・中身のないページだ」と判断した状態です。
典型的な原因:
- 「該当する結果は0件です」という一覧ページが200で返っている
- 商品や求人が終了したのに、詳細ページが「掲載は終了しました」の1行だけを200で返している
- JavaScriptでコンテンツを描画しており、初回HTMLがほぼ空
対処:
- 本当に存在しないなら404または410を返す
- 一時的に0件なだけで、URL自体は有効なら、代替の情報を出す(近隣地域の結果、関連する条件の候補など)。件数0の一覧を大量に生成しているなら、そもそもリンクを出さない設計に変える
- 終了した詳細ページは、一覧ページへ301するか、404にしたうえで一覧への導線を出す
対処不要なケース: ほぼありません。ソフト404が大量にある状態は、クロールも評価も無駄に消費している状態です。
リダイレクトエラー
意味: リダイレクトが正常に完結していない状態です。
典型的な原因: リダイレクトループ、リダイレクトチェーンが長すぎる、リダイレクト先が404、リダイレクト先URLが不正。
対処: 対象URLに実際にアクセスして転送を追跡します。curl -IL <URL> でリダイレクトの連鎖を確認するのが最も早い方法です。チェーンは1ホップに縮めるのが原則で、旧URL → 中間URL → 新URLのような多段構成は解消します。
対処不要なケース: ありません。
代替ページ(適切なcanonicalタグあり)/ ページにリダイレクトがあります
意味: どちらも正常な状態です。前者はcanonicalで別URLを正規指定しており、Googleがそれに従っている状態。後者はリダイレクト元のURLです。
対処: 不要です。件数が多くても問題ありません。ただし、この2つにインデックスさせたいURLが混ざっていないかだけは確認してください。テンプレートのcanonical出力ミスで、育てたいページが片っ端から別URLに寄せられている、という事故はしばしば起きます。
サーバーエラー(5xx)
意味: Googlebotのアクセスに対してサーバーが500系エラーを返した状態です。
対処: 最優先で調査します。特に、Googlebotのアクセス集中時にだけ5xxが出る場合、クロール量が抑制され、クロール全体が細る二次被害につながります。サーバーログでGooglebotのステータスコード分布を確認してください。
3. 混同されやすい2つの切り分け
前章で個別に説明しましたが、実務で最も判断を誤りやすいのはこの2つの区別です。ここだけは独立して押さえてください。
検出 - インデックス未登録 | クロール済み - インデックス未登録 | |
|---|---|---|
起きていること | まだ取得されていない | 取得されたが登録されなかった |
問題の所在 | クロール側(到達経路・バジェット配分・応答速度) | コンテンツ側(薄い・重複・需要なし) |
効く施策 | 内部リンク、サーバー高速化、無駄URLの削減 | 固有情報の追加、生成をやめる、テンプレート改善 |
効かない施策 | コンテンツを厚くする | サイトマップ再送信、URL検査でのリクエスト |
データベース型サイトでは、後者(クロール済み - インデックス未登録)が圧倒的に多いというのが実感です。数十万ページを自動生成していれば、その大半は掛け合わせの組み合わせで作られたページであり、固有の情報を持っていないためです。
つまり、DB型サイトで「インデックスされない」と言われたときの初期仮説は「クロールが足りない」ではなく「そもそも登録に値するページになっていない」です。ここを取り違えると、クロール改善に数ヶ月かけて何も変わらない、ということになります。
4. noindexの正しい使い方
「インデックスされない」の裏返しとして、「インデックスさせたくないページを正しく閉じる」も同じくらい重要な論点です。ここは事故が多い領域なので、独立して扱います。
noindexにすべきページの判断基準
以下に該当するなら、noindexが妥当です。
- 検索需要がない掛け合わせページ・絞り込み結果
- 結果件数が閾値未満の一覧ページ(例: 5件未満)
- 表示上の差異しかないページ(並び替え、表示件数、印刷用)
- 会員限定・カート・マイページなど、検索結果に出す意味がないページ
- サイト内検索の結果ページ
逆に、noindexにすべきでないものもあります。内容が異なる絞り込み結果を一律にnoindexにするのは機会損失です。「営業 求人 大阪 未経験」のような掛け合わせに実測の検索需要があるなら、それは閉じるべきページではなく育てるべきページです。判断は感覚ではなく、検索需要と結果件数の閾値で決めてください。
最重要:robots.txtでブロックするとnoindexが読まれない
この記事で1つだけ覚えて帰るならこれです。
noindexタグはHTMLの中に書かれています。robots.txtでそのURLをブロックすると、Googleはページを取得できません。取得できないということは、noindexタグを読むこともできないということです。
結果、何が起きるか。Googleは中身を知らないまま、外部リンクや内部リンクの情報だけをもとに、そのURLをインデックスに残し続けることがあります。「消したいのに消えない」の大半がこれです。
正しい手順は次のとおりです。
- まずrobots.txtのブロックを外す(またはブロックせずに)、noindexを出力する
- Googleがクロールしてnoindexを読み、インデックスから削除されるのを待つ
- 削除が完了してから、クロールを節約したい場合にのみrobots.txtでブロックする
順序が逆だと機能しません。消したいならクロールさせる、が原則です。
noindex = 「インデックスするな」(見た上で載せるな)
この2つは別の命令であり、前者は後者を伝える経路を塞いでしまう。
noindexとcanonicalの併用は矛盾シグナルになる
同じページに noindex と、別URLを指す canonical の両方を出力するケースがあります。これは避けてください。
- canonicalは「このページの内容は、正規URLであるAに集約してください」という指示
- noindexは「このページを検索結果に出さないでください」という指示
両方を出すと、「Aに集約しろ、でもこのページは載せるな」という解釈の定まらない状態になります。Googleがどちらを優先するかは保証されず、意図しない結果になり得ます。
使い分けは単純です。内容が同じで集約したいならcanonicalだけ、検索結果に出したくないならnoindexだけ(canonicalは自URL)。
meta robots と X-Robots-Tag の使い分け
noindexの出力方法は2つあります。
方法 | 書く場所 | 主な用途 |
|---|---|---|
| HTMLの | 通常のHTMLページ |
| HTTPレスポンスヘッダ | PDF・画像・CSVなどHTML以外のファイル、パターン単位の一括制御 |
HTMLページなら基本はmetaタグで足ります。X-Robots-Tagが必要になるのは主に次の場合です。
- HTML以外のファイルをインデックスさせたくないとき。PDFにはmetaタグを書けないため、ヘッダで出すしかありません。資料請求用のPDFが検索結果に出てしまう、というのは実際によくある事象です
- URLパターン単位で一括制御したいとき。アプリケーション側のテンプレートを触らずに、Webサーバーやリバースプロキシの設定でまとめて出力できます
なお、metaタグは <head> 内に出力されている必要があります。JavaScriptで後から挿入する実装は、レンダリング前に判断されると効かない可能性があるため、サーバー側で最初のHTMLに含める形を推奨します。
5. サイト規模別の対処方針
「インデックスされない」への正解は、サイト規模で変わります。ここを混同した記事が多いので、分けて書きます。
数十〜数百ページ規模:個別に原因を潰す
このサイズなら、除外理由ごとにURLを1つずつ確認して原因を潰せます。むしろそれが最も確実です。
- 除外理由ごとのURLサンプルをすべて確認する
- 意図しないnoindex・robots.txtブロックがないかを最優先で確認する(この規模で大量に除外されている場合、設定ミスの可能性が高い)
- 内部リンクからどのページも2〜3クリック以内で到達できるか確認する
- 公開直後なら、まず数週間待つ
この規模で「インデックスされない」が起きている場合、原因はクロールバジェットではまずありません。設定ミスか、コンテンツの質の問題のどちらかです。
数千〜数万ページ規模:URLパターン単位で見る
サンプルURLを目視できる限界を超えてきます。ここからは、除外理由 × URLパターンのクロス集計で見ます。
- サイトマップをディレクトリ・テンプレート単位で分割し、それぞれのインデックス率を測る
- インデックス率が極端に低いパターンを特定し、そのパターンの代表URLを5枚ほど実際に見る
- 「そのパターン全体に共通する問題」を探す。個別URLの問題ではなく、生成ロジックの問題であることがほとんどです
数万ページ以上:テンプレート単位でしか潰せない
数万ページを超えると、個別対応は完全に破綻します。1ページ5分で確認しても、5万ページなら4,000時間以上かかる計算です。
この規模での対処は次の順序になります。
- サイトをテンプレート単位に分解し、テンプレートごとのページ数を数える
- サイトマップをテンプレート単位に分割し、テンプレート別インデックス率を出す
- インデックス率の低いテンプレートについて、代表URLを数枚見て症状を特定する
- テンプレートの生成ロジックを直す。1本直せば数万〜数十万ページが同時に動きます
- 需要のないテンプレートは、生成そのものを止める
つまり、大規模サイトでは「インデックスされない問題」は個別ページの問題ではなく、ページ生成設計の問題として扱うことになります。この考え方の全体像はデータベース型サイトのSEO完全ガイドにまとめています。
6. インデックスを「増やす」前に考えること
ここまで対処法を書いてきましたが、前提として押さえておくべきことがあります。
全ページをインデックスさせることは目的ではありません。
大規模サイトでは、生成しているページの相当数がそもそも検索需要のない掛け合わせです。それらを無理にインデックスさせても、流入は増えません。むしろ、薄いページが大量にインデックスされていること自体が、サイト全体の評価を押し下げる要因になり得ます。
実務では、次のような判断のほうが成果につながるケースが多くあります。
- 需要のない掛け合わせページをnoindexにして、インデックス数を意図的に減らす
- 結果件数が閾値未満の一覧ページをそもそも生成しない・リンクを出さない
- 浮いたクロールリソースを、主戦場となるテンプレートに回す
「インデックス数が10万から3万に減ったが、検索流入は増えた」という状態は、DB型サイトでは珍しくありません。インデックス数はKPIではありません。見るべきは、狙っているテンプレートのインデックス率と、そこからの流入です。
判断基準としては、次の問いに答えられるかで決めてください。
- そのページを狙う検索クエリは、実測で存在するか
- そのページにしかない情報が載っているか
- そのクエリで検索したユーザーが、そのページを見て満足するか
3つとも「いいえ」なら、そのページはインデックスさせる必要がありません。
インデックスを絞る設計、特に絞り込み・ファセットURLの開閉判断については、子記事「ファセット・絞り込みURLのインデックス制御」で詳しく扱います。
7. やっても効果が薄いこと
工数を使いがちなわりに、効果が見合わない施策を挙げます。
URL検査ツールでの個別リクエスト送信の連打
公開直後の数ページに使うぶんには有効です。しかし、1日あたりの送信数には上限があり、数万ページ規模では現実的な手段になりません。
より本質的な問題として、リクエストを送ってもGoogleが登録するとは限りません。「クロール済み - インデックス未登録」のページにリクエストを送っても、クロールは既に済んでいるのですから、結果は変わりません。リクエスト送信が効くのは「検出 - インデックス未登録」の一部だけで、それも根本解決ではありません。
大規模サイトでやるべきは、サイトマップの正しい運用(正規URLだけを載せる、lastmod を正確に出す、テンプレート単位で分割する)と、内部リンク経路の整備です。
インデックス登録代行サービス
「インデックスを保証します」といった外部サービスは、効果が不確かなうえ、手法によってはガイドライン違反のリスクを伴います。そもそも、インデックスされない原因がコンテンツ側にある場合、外部からURLを送っても解決しません。原因が特定できていない段階で外部サービスに支払う判断は推奨しません。
廃止済み・非推奨の手段に工数をかける
Search Consoleの「パラメータ処理ツール」は廃止済みです。パラメータの扱いは、サイト側の実装(canonical、noindex、リンクの出し分け)で制御する必要があります。古い記事を参考にすると、存在しない機能を探して時間を溶かすことになります。
同様に、meta name="revisit-after" のような、現在のGoogleが解釈しないタグを追加しても意味はありません。
むやみな内部リンク大量追加
内部リンクは重要ですが、「フッターに全カテゴリへのリンクを1,000本置く」といった対処は、クロール経路としての効果が薄いだけでなく、テンプレート全体を重くします。効くのは階層構造に沿った、意味のある位置からのリンクです。パンくず、詳細ページから該当一覧への還流、関連条件へのリンク——このあたりを設計するほうが確実です。
8. 開発チームへの依頼粒度
インデックス制御の施策は、ほぼすべてが実装依頼になります。そして「noindexを設定してください」という粒度の依頼は、開発チームにとって着手不能です。
チケットに必要なのは、対象・条件・実装・対象外・検証の5点です。
一覧ページの件数閾値によるnoindex制御の例を示します。
【対象】/jobs/{職種}/{地域}/ 一覧テンプレート
【条件】該当求人の件数が 5件未満 の場合
【実装】<head> 内に <meta name="robots" content="noindex,follow"> を出力する
- canonical は自URLのまま変更しない(併用による矛盾を避ける)
- 件数はレンダリング時ではなくサーバー側で判定し、初回HTMLに含める
【対象外】- 件数 5件以上のページ(noindexを出力しない)
- /jobs/{職種}/ および /area/{地域}/ の上位一覧(件数によらず常にindex)
【検証】件数 0 / 4 / 5 / 6 件の4パターンのURLで、
view-source で meta robots の出力有無を確認。ステージングで先行確認もう1例、PDFのインデックスを止める依頼です。
【対象】/documents/ 配下のPDFファイル全て
【条件】常時
【実装】HTTPレスポンスヘッダに X-Robots-Tag: noindex を付与する
- robots.txt では Disallow しない(noindexを読ませる必要があるため)
【対象外】/documents/public/ 配下(検索流入を狙うPDFのため対象外)
【検証】curl -I で対象PDFのレスポンスヘッダに X-Robots-Tag が含まれることを確認。
/documents/public/ 配下には付与されていないことも確認「対象外」を明記することが特に重要です。これがないと、開発側が善意で範囲を広げ、インデックスさせたいページまでnoindexになる、という事故が起きます。実際、意図しないnoindexの原因の相当数がこれです。
また、noindex系の変更は元に戻しても即座に復旧しません。誤ってnoindexにしたページがインデックスから消えると、再登録には再クロールを待つ必要があります。ステージングでの先行確認を必ず工程に入れてください。
9. よくある質問(FAQ)
Q. 新しく公開したページがインデックスされません。どのくらい待つべきですか? A. サイトの規模とクロール頻度によりますが、まずは2〜4週間の推移を見てください。それ以前の段階で施策を打つのは早計です。ただし、Search Consoleの除外理由が「noindexタグによって除外されました」「robots.txtによりブロックされました」になっている場合は、待っても解決しないので即座に確認してください。
Q. サイトマップに送信したのに、登録済みが極端に少ないです。 A. サイトマップの送信数と登録数の乖離は、除外理由を見ないと原因が分かりません。「検出 - インデックス未登録」が多ければクロール側、「クロール済み - インデックス未登録」が多ければコンテンツ側です。また、サイトマップにcanonicalで別URLを指しているページや、noindexのページを載せていないかも確認してください。サイトマップに載せるべきは正規URLだけです。
Q. noindexにしたページが、いつまでも検索結果から消えません。 A. 最も多い原因は、そのURLをrobots.txtでもブロックしていることです。ブロックされているとGoogleはページを取得できず、noindexタグを読めません。robots.txtのブロックを外し、クロールさせてnoindexを読ませてください。急いで消す必要がある場合は、Search Consoleの削除ツールで一時的に非表示にできますが、これは恒久的な措置ではないため、noindexを正しく読ませる対応と併用します。
Q. インデックス数は多いほうが良いのですか? A. いいえ。インデックス数はKPIではありません。需要のない薄いページが大量に登録されている状態は、むしろ評価上の不利になり得ます。見るべきは「狙っているテンプレートのインデックス率」と「そこからの検索流入」です。インデックス数を減らして流入が増える、という結果は大規模サイトでは普通に起こります。
Q. 数万ページ規模で、どこから手をつければいいですか? A. まずサイトマップをテンプレート単位に分割して送信し、テンプレート別のインデックス率を可視化してください。1日で終わる作業ですが、これがないと「どのテンプレートが問題か」が分かりません。可視化したうえで、インデックス率の低いテンプレートの代表URLを数枚見れば、症状はほぼ特定できます。個別ページを1枚ずつ見にいくのは、この規模では時間の無駄です。
除外理由が複数混在している場合、どこから手を付けるかで結果が大きく変わります。Search Consoleの状態を見たうえで、対処の順番を無料で整理します。
まとめ
- 除外理由を読む前に施策を決めない(1章) — Search Console > ページレポートが出発点
- 除外理由ごとに対処が違う(2章) — 「対処不要」の理由も3つある
- 「検出」はクロール側、「クロール済み」はコンテンツ側(3章) — ここの取り違えが最大の誤診
- robots.txtでブロックするとnoindexは読まれない(4章) — 消したいならクロールさせる
- 規模で正解が変わる(5章) — 数万ページ以上は個別対応が破綻する。テンプレート単位で潰す
- インデックス数はKPIではない(6章) — 絞ることが成果につながるケースは多い
インデックスされない問題の実務は、原因の切り分けが8割です。切り分けさえ正しくできれば、打つべき手は自ずと決まります。逆に、切り分けを飛ばして施策を打つと、数ヶ月かけて何も変わらないという結果になります。
自社サイトのどのテンプレートにどの症状が出ていて、何から手をつけるべきか——具体的な診断をご希望の方は、データベース型サイトSEOコンサルティングをご覧いただくか、無料相談をご利用ください。数十万ページ規模のサイトを前提に、開発要件に落とせる粒度でご提案します。
Service
データベース型サイトSEOコンサルティング
クロール・インデックス・レンダリングの不具合は、テンプレート1本の改修で数十万ページに波及します。開発チケットの粒度まで書き起こして支援します。
サービス内容を見る執筆者
関口 拓人
代表取締役
早稲田大学在学中にメディアを立ち上げ、ゲームエイト創業に参画。リクルートを経てゲームエイト執行役員、インフラトップCMOを歴任後、独立。月間数千万円売上の自社サイト立ち上げを含む、累計50サイト以上のマーケティング支援実績を持つ。
プロフィール詳細を見るRelated
関連記事
まずはお気軽にご相談ください
貴社の課題に合わせた最適なマーケティング戦略をご提案します




